ゲーム=悪としないで! 「親の理解」と「お約束」で子どもにメリットがあるバランスが大事

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ゲームに対して、あまりよいイメージを持っていないかたも多いのではないでしょうか。たしかに、依存症や視力への影響など心配な面もあります。でもこれは、ゲームをやり過ぎることが主な原因。ゲームを悪にしない上手な付き合い方をご紹介します。

この記事のポイント

ゲームに対する「思い込み」をやめてみよう

ゲームに対するマイナスイメージ。でも、そこに根拠はありますか? 実は、思い込みであることもたくさんあるのです。

たとえば、「頭が悪くなる」「勉強をしなくなる」というイメージは、多くのかたが持っているのではないでしょうか。でも実は、プロゲーマーの中には高学歴のかたもたくさんいます。つまり、ゲームをすることで勉強ができなくなるわけではないのです。むしろゲームが好きなおかげで、プログラマーなどを目指して勉学に励むことだってあるかもしれません。

また、「コミュニケーション能力が不足する」といった声。これも、そうとは限りません。ゲームをしているだけでコミュニケーションが取れなくなるのであれば、社会は成り立っていないはず。むしろ、ゲームを通じて友達ができ、そこから新たな人間関係を築けることだってあります。

「勉強をしなくなる」「コミュニケーション不足になる」は、あくまでゲームを極端にやり過ぎた時の話ではないでしょうか。これは、視力への影響や依存症も同じです。ゲームそのものが悪いわけではなく、やり方を間違えてしまうことが問題。これは、他のどんな物事にも言えるはずです。そう、上手に付き合えばゲームは決して悪いものではありません。

歩み寄る姿勢も大切! 子どものゲームに興味を持とう

ゲームに対して悪いイメージがあると、極端にゲームを嫌ったり禁止したりしがちです。そうではなく、一度子どもの目線に立ってみましょう。その方が、子どもも素直に約束を守れるようになります。

たとえば時間。これは、保護者のかたの意向だけで決めることも多いでしょう。でも、ゲームの種類によっては「30分じゃ足りない!」ということもあります。そういう時には、どうして足りないのか、どのくらいあれば十分なのかを話し合ってみてください。「ゲーム」とひとくくりにせず、理解しようとしてあげることが大切。もちろん、保護者のかたの意向も伝えていきましょう。「1週間で7時間」「平日は30分で土日は1時間」といった幅を持たせた決め方もあります。

また、ゲームの中にはセーブするタイミングが限られているものも。キリよくやめられず、「まだセーブできてない!」と言われることもあるでしょう。そんな時は、ちょっと融通をきかせてあげるとよいですね。過ぎた時間分は翌日短くするなど、やり方はいろいろあります。間違っても、無理やり電源を切ったりすることのないように。この行為は、せっかく作った料理をひっくり返されたのと同じです。

また、子どもだけにやらせるのではなく、ぜひ興味を持ってあげてください。「どうやってやるの?」「それは何?」と聞いてあげると、子どもも嬉しくなっていろいろ話してくれます。保護者のかたも、どんなゲームをしているのか知っていた方が安心ですよね。

約束はするだけでなくしっかり守って!

時間やタイミング、場所などの約束を決めたら、きちんと守ります。大事なのは、子どもだけでなく保護者のかたも守るということ。

「約束を守れなかったら翌日はゲーム禁止」というルールを作ったなら、きちんと実行してください。保護者のかたが約束を守ることで、子どももそれをお手本にしていきます。また、他のことをがんばったから罰をなくしたり、逆に叱られることがあったから罰を長引かせたりということはしないようにしましょう。ゲームの約束はゲームだけ。他のことと切り離して考えることが大切です。

また、約束を守っているのであれば何も言わないようにします。嫌な顔をしたり、「ゲームばっかりやって……」と小言を言ったりすることはやめましょう。ルールに沿って好きなことをしているのであれば、むしろほめてあげるべきです。

まとめ & 実践 TIPS

ゲームは楽しいもの。楽しいことや好きなことを禁止されるのは、大人もストレスなはずです。悪だと決めつけず上手に付き合っていけば、ゲームだってメリットが多くなります。時には親子で一緒にゲームを楽しんでみるのもよいですね。

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