「上の子可愛くない症候群」ってなに? 当てはまった時の対処法と絶対にしてはいけないこと
- 育児・子育て
下のお子さまを出産すると、上の子を可愛くないと思ってしまうことがあります。「自分もあてはまる気がする」「子どもは可愛いはずなのに、どうして?」と悩んでいませんか? 今回は上の子可愛くない症候群の原因や対処法についてお伝えします。
上の子可愛くない症候群とは
上の子可愛くない症候群は「症候群」という名前が付いていますが、医学的な病気には当てはまりません。大まかには、下の子を出産したら上の子が可愛くないと思ってしまうことをいいます。多くの保護者が経験するため、「症候群」と名付けられています。
本当に上の子が可愛くないわけではなく、可愛がりたいと思っていても上の子に冷たくなってしまうことが多いです。下の子は素直に可愛いと思えるのに、なぜか上の子だけが可愛くないと思ってしまうのです。
妊娠中は何ともなかったのに、出産して育児がはじまると自覚をし始めます。女性だけとは限らず、父親が自覚する可能性もあります。
- 医学的な病気には当てはまらない
- 上の子が可愛くないと思ってしまう
- 母親だけが自覚するとは限らない
上の子可愛くない症候群の原因
上の子がイヤイヤ期など手のかかる幼児期に多く見られます。下の子の夜中の授乳や寝かしつけをする中、上の子のお世話もすることになります。下の子に手がかかるぶん、年上の上の子には冷たくなってしまうのです。
上の子は下の子に保護者を取られたと感じて、わざと困らせる行動を起こすことがあります。寝かしつけた下の子をわざと起こしてしまったり、叩いてしまったりと、さまざまです。保護者も、お子さまの気持ちは分かっていてもイライラしてしまうものです。
上の子可愛くない症候群は、これといった原因がありません。家庭内の状況にもよります。そのため、保護者も自分の気持に説明がつかず、より自分自身に罪悪感を持ってしまいます。
上の子可愛くない症候群は、完璧に育児をすべきだと思っている人や、2人の育児に手が回らず、精神的にも体力的にも疲れている保護者に自覚する人が多いようです。
- 下の子に手がかかっている
- 上の子がわざと困る行動をする
- 完璧を求めている・心身的に余裕がない
当てはまる場合の対処法 と、してはいけないこと
もし「自分に当てはまるかも」と感じたら、いくつかの対処法を試してみましょう。まずは自分の言動を客観的に思い返してみます。上の子に冷たい態度を取ってしまったらその場限りにせず、あとからでもよいので思い返してみましょう。反省することで少しずつ減ってくるかもしれません。
また、上の子が可愛くないと思っても、抱きしめる・手を握るなどのスキンシップをしてみることもおすすめです。下の子の育児に大変ですが、上の子も保護者とのふれあいを望んでいます。上の子にも寂しい気持ちがあることを理解しましょう。
また、上の子が可愛くないと思っても、言葉に出すのは絶対に避けてください。下の子が生まれて嬉しい反面、大変な思いをしているのは上の子も同じです。自分にもお子さまにも完璧を求めず、その時にできることをしてくださいね。
- 客観的に思い出してみる
- スキンシップをする
- 完璧を求めない
まとめ & 実践 TIPS
保護者の本心とは違った気持ちになる「上の子可愛くない症候群」。まずは基本的な内容と、考えられる原因を理解しましょう。そしてご自身ができる対処法を試してみてください。周りに理解されにくいことですが、保護者に手をかけてもらうと上の子も安心します。大変な時期ですが、少しでも楽に乗り越えられるようにしてみてくださいね。
- 育児・子育て