子ども同士が「あだ名」で呼び合う影響は? 保護者が気を付けるポイントとは
- 育児・子育て
保護者のかたが子どもの頃は、友達同士、あだ名で呼び合っていたかたも少なくないかもしれません。しかし近年、学校では比較的「苗字や名前+さん」などで呼ぶ子どもたちが多い傾向に。あだ名を使うと距離が縮まりそうな気もしますが……はたして真相は?
この記事のポイント
あだ名は禁止……ではない
学校内ではほとんど使われていない「あだ名」ですが、とくに国をあげて禁止しているわけではありません。しかし以前よりも人権の尊重やいじめを防ぐといった取り組みが浸透してきていることから、現在はいじめに関連性が生まれるかもしれない「あだ名」は、できるだけ使わないようアナウンスしている学校もみられます。
さらにあだ名を使わず「苗字や名前+さん」で呼ぶことで、相手を尊重できる、名前をきちんと覚えられるというメリットもあります。
子ども同士が「あだ名」で呼び合うのはよくない?
とはいえ、学校から一歩出ると子どもたちは友達のことを名前のみの「呼び捨て」で呼んだり、あだ名・ニックネームで呼んだりしている子も見受けられます。
あだ名やニックネームは子ども同士の距離を縮める大切なもの。なかには可愛らしいものやセンスを感じるものもあり微笑ましいのですが、ときには注意が必要なあだ名・ニックネームを使っている傾向もあるので、保護者は子ども同士の関係をしっかり見ておきたいものです。
■気をつけたい・注意すべき「あだ名・ニックネーム」
・体や見た目の特徴をネガティブに表すもの
・本人が嫌がっているもの
・からかう意思をもってつけられているもの
など。
子ども同士が楽しそうに使っているあだ名でも、保護者から見て「よくないな」と感じるものであれば、理由を説明してそのあだ名について考えてみてもらいましょう。ポイントはその「あだ名」がよくないのではなく、「そのあだ名がどんな意味を持っているのか」という部分を理解してもらうことです。
なんとなく、であだ名をつけている子も多いため、叱るのではなく教える・伝えるというスタンスで話をするのがベター。
まずは大人同士から意識を
ママ友同士はもちろん、夫婦間や我が子に対して、さらには企業のなかでもコミュニケーションを円滑にするものとしてあだ名・ニックネームは使われています。大人同士では意外と多いあだ名・ニックネームでのやりとりですが、もう一度そのあだ名の意味やつけた理由を考え直してみても。
苗字や名前はもちろんですが、あだ名もその人を表す大切なものです。よく呼ばれるものだからこそ、ポジティブさを感じるあだ名ならそれに影響されて考え方も前向きに、優しさを感じるあだ名なら優しい気持ちになれる可能性も。
コミュニケーションや親密度を上げるために自由につけられるあだ名・ニックネームだからこそ、その人の良い部分を表した素敵なものを選べるとgoodです。
まとめ & 実践 TIPS
子ども同士だからこそ、深く考えずに「特徴そのまま」のあだ名・ニックネームをつけてしまう可能性もあると思います。そこで保護者ができることは、それが適切かどうか、相手がいやな思いをしている可能性がないかどうか「考えるきっかけ」を与えること。
我が子はもちろん、まわりのお友だちもみんながいやな思いをせず、言いたいことをきちんと言えて楽しく過ごせる……そんな環境づくりのために、保護者のかたはお子さまたちをしっかりと見ていけるとよいですね。
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