お家と外での子どもの姿はなぜこんなにも違うの? その理由は大人と同じかもしれません

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保育園や幼稚園ではできるのに、お家ではできないことってありませんか? トイレに食事……さまざまな場面で経験があると思います。どうして、お家と外で子どもの姿は変わるのでしょうか。その理由は、自分に置き換えてみると案外簡単に理解できるかもしれません。

この記事のポイント

「保育園ではできるのに……」お家と違う子どもの姿

「保育園では嫌いなものも食べられるのに」「幼稚園では一人でトイレに行けるのに」など、外だとできることってありますよね。でも、なぜかお家だと「食べたくない」「一緒にトイレについてきて」とできなくなってしまう……。「できるならやってよ」と思ってしまうこともあるかもしれません。

どうして、お家だとできなくなってしまうことがあるのでしょうか。もしかするとその理由は、大人と同じなのかもしれません。

保育園や幼稚園は大人の会社と同じ?「がんばりたい」気持ちも同じかも

保育園や幼稚園は、会社や職場と同じ場所です。大人から見れば遊んでいるだけに見えるかもしれませんが、子どもなりにがんばったり我慢したりしていることがあります。どんな気持ちでいるのか、自分に当てはめて考えてみましょう。

・カッコいいところを見せたい!

「いいところを見せたい」「ほめてもらいたい」という気持ちは、きっと誰もが持っているもの。友達や先生にほめてもらえると、苦手なこともがんばれますよね。ちょっと背伸びしてやってみる時もあるかもしれません。

大人はどうでしょうか? 職場で部下や上司によいところを見せようとがんばったり、成果を出そうと無理をしたりすることもあるのではないでしょうか。子どもも大人も、誰かに認めてほしいと思う気持ちは同じなのかもしれません。

・みんなもやっているからやってみよう!

友達がやっていると、「自分もできるかも」とチャレンジしたくなることがあります。苦手なことでも、みんなに励まされて一緒にやれば、がんばれる気がしますよね。保育園や幼稚園は、友達や先生がたくさんいます。協力したり流れに乗ったり、そんな中で自然とできるようになることもあるのでしょう。

特に、同世代の子どもと関われるのは保育園や幼稚園のよいところ。きょうだいや大人が相手だと、どうしてもできることに差がありますし、考え方も違います。「同じくらい」の友達とだから、気持ちが通じ合って励まされるのかもしれません。

・決まった時間で動いている

家庭では、細かくタイムスケジュールを組むことは少ないですよね。でも、保育園や幼稚園は時間を決めて動いています。行事等で多少の変動はありますが、基本的なスケジュールはあるはずです。時間や流れが決まっているので、生活にメリハリがつき、次の活動の見通しが立ちます。

これは、会社でも同じではないでしょうか。休憩時間が指定されていたり、会議など一日のスケジュールが決まっていたりします。時間を守って、ちょっと緊張感を持って動きますよね。大人が時計を見ながら動いているように、子どもたちも周りを見たり先を見通したりしながら動いているのかもしれません。

がんばっているぶんお家では休みたい!

保護者のかたも、仕事から帰ってきたらちょっと休みたいですよね。休日はダラダラしたいと思うでしょう。きっと、子どもも同じ気持ちです。

保育園や幼稚園でがんばっているぶん、お家ではリラックスしたいと思っているはず。甘えたりわがままを言ったりするのは、それだけお家が休まる場所ということでしょう。

ですから、すべて外と同じようにやらせずに、ちょっと甘やかしてあげてもいいのかもしれません。保育園や幼稚園でできているということは、ちゃんと「できる」ということですから、心配しなくても大丈夫です。

まとめ & 実践 TIPS

心も体もリラックスできるお家。保護者のかたが温かく迎えてくれるからこそ、子どもは素の自分でいられるのかもしれません。お子さまが安心して自分を出せるお家は、これから先もっと大切な場所になっていくことでしょう。


でも、ずっとできないままでは困ってしまいますよね。ですから、無理をさせ過ぎないことを心がけて、お子さまの気分がいい時に背中を押してあげましょう。「保育園でやったことを見てみたいな」「ピーマン食べたところママも見たいな」と、ほめたり励ましたりしながら、ちょっとずつできることを増やしていけるといいですね。

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