「やだ!」ばかりだった小学生が言うことを聞くようになった3つの方法
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なんでもかんでも「やだ!」ばかり…。子どもが言うことを聞かず困った経験はありませんか? 集団生活の中で徐々に自分を見つけ出していく小学生の時期は自己主張が一層激しくなる頃ですが、自分の感情を上手く伝えられる子はそう多くありません。大人が聞いてもイマイチはっきりしなくて余計にイライラ…。爆発したくなる気持ちもよく分かります。今回はそんな子どもの感情と上手に向き合う方法を見ていきましょう。
この記事のポイント
まずは落ち着いて話を聞く
先にこっちをやりたい。苦手だからやりたくないなど、「やだ!」の裏側に隠れている理由は様々。
しかし理由に気が付く前に「嫌」という感情が前に出てしまうのが子ども。
自分が何を思っているのか、どうしたいのかを話すのがまだ苦手なんです。
なのでまずは落ち着いて一緒に子どもの感情に向き合ってみましょう。
なにが嫌なのかを問いかけたり相談しながら解決の道を探してくれる保護者の姿に子どもも大切にされていると安心します。
子どもといえど自我のある一人の人間です。
冷静に話を聞くことが大切なのは大人と一緒ですね。
- ・「やだ!」と言っても理由はいろいろ
- ・子どもと一緒に何が嫌かを考える
- ・一人の人間として落ち着いて向き合う
指示は具体的かつ肯定文で
子どもに伝えるときのコツは「具体的に」かつ「肯定文で」。この2つがとても大切です。
例えば「静かにしなさい!」と子どもに指示した場合、どのくらいの声なら喋っていいのか、どのくらいの時間静かにすればいいのかなど、具体的なことが分からず子どもは混乱してします。
なので「このくらいの声でお話してね」「おやつを食べたら宿題しようね」といったように指示に具体性を持たせましょう。
「このくらいならOK」「これの次はこれ」など、線引きや手順が具体的であれば子どもの心にすんなり響きます。
子どもの近くに寄って落ち着いた声で穏やかに話すことも重要なポイントですよ。
一緒に片づけをする時などには自分が手本となることも大事です。
- ・指示は肯定文で
- ・具体的であるほど伝わりやすい
- ・時には自分がお手本になる
離れる
大人が冷静に話を聞こうとしたり、伝わりやすい指示をしても、子ども自身が冷静になれず「やだ!」を繰り返すのであれば大人が疲れてしまいます。
さほど大切なことでなければそれ以上問い詰めず、それ以上やり合わないというのも立派な対策です。
お互いに落ち着いたところでもう一度話し合ってみましょう。
しかし、何度もお話しているとおり子どもは自分の感情を伝えるのがとても苦手。
「実は体調が悪い」「学校で嫌なことがあったから起きたくない」など、嫌の裏には重要なことが隠されている場合もあります。
その場を離れたからといって放っておくのではなく”見守る”ことを意識してくださいね。
- ・重要なことでないなら一度離れてみる
- ・冷静になってから解決策を探す
- ・子どもからのサインに注意する
まとめ & 実践 TIPS
2020年4月から体罰はすべて虐待であると法律で定められました。
「何度も言葉で注意したけど言うことを聞かなかったから叩いた」
これも体罰に該当します。
しつけと体罰の線引きは難しく、混乱する保護者の方も大勢いらっしゃいます。
子どもの成長段階や発達状況によっては今回ご紹介した方法を試しても、思ったような効果を実感できないこともあるでしょう。
しかし、今回ご紹介した方法はあくまで一例。
楽しく取り組める工夫をしたり環境を整えてあげたりと、子どもの心と向き合う方法はまだまだたくさんあります。
もちろん保護者のかたの息抜きだってとても大切。
お互いの心と上手に向き合いながら過ごしてくださいね。
出典:厚生労働省 体罰等によらない子育てを広げよう。
URL https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/leaflet.pdf
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