成長の証である赤ちゃんの寝返りはいつから?練習方法はあるの?注意点は何?
【乳幼児健診でなんて答えるべき?】赤ちゃんが寝返りができたと判断する基準は?
自治体などで行われる6カ月健診では体の成長を診るために「寝返りは打てるか」が健診項目になっている場合が多くあります。とはいえ、赤ちゃんの様子によっては「寝返りをしたと言っていいのかな?」と迷う場合もあるかもしれません。次の基準で判断すると良いでしょう。
- ・左からも、右からも仰向けから体をひねってうつ伏せの姿勢をとれる
- ・うつ伏せの姿勢になった際、手も体の下から抜けている
寝返りは腰の筋肉と神経が成長した証
寝返りは、腰の筋肉や神経が発達することによってできるものです。つまり、腰の機能が成長した証なのです。
実はお座りもハイハイも寝返りも、腰の機能が発達すればどれもできるようになります。ですからどれが先にできるようになるかは個人差があります。
寝返りができるタイミングは、外の様子が気になって体をねじったり、足を持ち上げて降ろした勢いだったり、寝ている時であれば夢で誘発されたりで、偶然できるようになることが多いようです。
赤ちゃんが寝返りをできるようになるまでに、保護者が理解しておくべきこと
赤ちゃんがいつ寝返りをできるようになるかは、保護者にとって気になるところ。だからといって、焦りすぎたり、急ぎすぎたりしては赤ちゃんの発達上も、安全上もリスクが高まることになりかねません。次の点を理解しておきましょう。
時期ややり方は赤ちゃんそれぞれなので、焦らない
寝返りが始まる時期は、先述の通り個人差が大きいもの。さらには、寝返りをするまでのプロセスも人それぞれです。赤ちゃんによっては、寝返りよりも先にうつ伏せの状態からあおむけに返る「寝返り返り」をする子もいれば、お座りを先にする子もいます。「みんなと違うかも」と焦るのではなく「これがこの子の個性なんだな」と受け止めていくようにしましょう。
遊びの延長で、赤ちゃんにペースをあわせてあげて
寝返りは、早くできるようになればいいというものではありません。筋肉や神経の発達に伴い、「寝返りをしたい」という行動が自然と見られるようになります。そのため、過度の練習は必要ありません。「寝返りをしたいのかな?」という様子が見られるようになったら、少しサポートしてあげるという程度で大丈夫です。
その際も、遊びの延長のような赤ちゃんにとって楽しい時間づくりを心がけて。優しく声をかけながら腰を支えたり、大好きなおもちゃで興味をひきつけたりできるといいですね。赤ちゃんが楽しい気持ちになるようなサポートができれば「動きたい」という気持ちもより高まるでしょう。
安全確保をしっかりしておくこと
寝返りはある日突然できるようになっているものではありません。赤ちゃんは、寝返りができるようになるまで、体をそらしたり、横向きになったり、必死に手を伸ばしたりとさまざまな動きで寝返りにトライします。そのため、目を離してしまうとケガや事故の危険性が高まってしまうため要注意。次の点などに気をつけましょう。
- ・落下のリスクを減らすために、赤ちゃんを段差のあるところに寝かさない
- ・やわらかいクッションや大きなぬいぐるみなど、赤ちゃんの窒息の危険性があるものは側におかない
- ・誤飲の危険性があるものは側におかない
首がしっかり座ったら、寝返りに備えて周囲の安全な環境に注意しておきましょう。