箸の練習はいつから? 知っておきたい練習をさせるときの注意点

自分でもりもり食べるようになってきて、少し細かな手の動きができるようになってきたな…と思ったら、そろそろ箸を使う練習を始められる時期かもしれません。箸の使いはじめに正しい箸の持ち方をマスターできれば、大人になってもずっと維持することができます。ぜひ小さなうちに正しい箸の持ち方をマスターさせましょう。

箸の練習はいつから始めればいい?

どんな成長にも個人差があるように、箸の練習を始める時期もそれぞれ。何歳だから箸を持てるようにしなければならない…ということはありません。
というのも、手の力が十分にならなければ箸を使うことはできないからです。スプーンを持つとき、親指、人差し指、中指の3本の指を使う鉛筆を持つようなやりかたでスムーズに食事を取れるくらいになったら始めてみましょう。

まずは保護者が正しい箸の持ち方を知る

基本的に、上の1本の箸の持ち方は鉛筆の持ち方と同じです。

・上の箸は親指、人差し指、中指の3本で軽く持つ
・中指の爪の下あたりに箸が乗る
・親指と人差し指の根本で下の箸を挟むようにして持つ
・上の箸だけが上下に動く

子どもに教える前に、まずはママやパパが正しい持ち方をしているのか、自分の手で箸を持ってみて。保護者が正しい持ち方をしっかり覚えていなければ、お子さまに伝えるのも難しいもの。
「自分は箸の持ち方に自信がない…」という方も、知識だけはしっかり頭に入れ、正しい箸の使い方ができなくとも、正しい箸のポジションだけは覚えるようにするといいですね。

持ちやすい箸を選ぶことも重要

子どもの手は小さく、まだ箸を持つためのコツも得ていません。そのため、少しでも持ちやすいよう工夫されている箸の活用をおすすめします。小さなお子さまの手の大きさに合っている箸のほうが、早く上達します。どの位置を持てばいいのか、どの位置に指を添えればいいのか、色やへこみなどでわかりやすくしているものがいいですね。

最初は滑りにくく、つまみやすい食材で練習しましょう。一口サイズのおにぎり、小さく切った食パンなどです。これはつまみやすいかも…と思ったら、お菓子なども試してみましょう。

箸の練習は食事の時間以外に

ただし、箸の練習にはちょっと避けて欲しいこともあります。

・食事の時間に箸の練習はしない

園児にとってはまだ「食事を食べる」ということ自体が課題。そこに「上手に箸を使う」という課題までプラスしてしまうと、園児は食事を楽しめなくなってしまったり、箸ばかりに気を使ったりして箸がいやになってしまうかもしれません。できるだけ食事の時間以外に「ちょっとお箸の練習をしてみよう」と声をかけましょう。おやつの時間がおすすめです。

・練習でもつまむものは食べ物を

「まずはつかみやすいもので練習」ということでスポンジなど、食べ物以外のものをつまむ、といった方法もありますが、園などで指導がないのなら、あくまでも食べ物を箸でつまむことで上達していくほうがいいでしょう。「箸は食べるときに使う」「食事の時間のけじめ」など、同時に学べることも多いからです。

もしかすると、途中で箸を使うことが嫌になってしまうかもしれません。それはお子さまのやる気や性格の問題ではなく、まだ手の力が十分でない可能性もあります。
または、他に関心ごとがあり、箸に気持ちを向けるだけの余裕もないのかもしれません。箸はいずれ使えるようになるときが必ず来ますので、決して焦らないで。
「今日はスプーンとフォークにしようか」と、箸から離れるときも作ってあげましょう。周囲のお友だちが使うようになれば、また違う気持ちで取り組める日がくると思いますよ。

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