【年齢別子ども部屋の作り方】小学校高学年は成長と問題を考慮して
小学校も高学年になってくると、子どもも自分の部屋をほしがるようになります。これまで主に寝室として利用していた部屋が、勉強をしたり、くつろいだりする子どものプライベートな空間に。小学校高学年の子どもの部屋づくりで気をつけたいことをご紹介します。
自分の部屋にこもらないような配慮を
小学校の高学年になってくると、早い子どもは反抗期に突入することも。そうなるとこれまで家族で過していた時間もひとりで過したがるようになります。それは大事な成長の過程です。しかし、親としてはしっかり見守りたい時期でもあります。部屋にこもりがちになることを避ける部屋づくりの工夫が必要に。
テレビやゲーム、パソコンなどを揃えて子どもにとって快適な空間を作ってしまうと、子どもは部屋に閉じこもりがちになります。ゲームやテレビなどは、時間を制限されている家庭も多いので、親の目が届く場所でさせるのが安心です。部屋には置かないようにしましょう。
また、子ども部屋には、必要最低限のものが揃っていればよいという考えもあります。落ち着いて勉強ができたり、しっかり睡眠がとれることが大事です。シンプルを心がけていると、掃除や片付けもやりやすくなります。
子ども部屋の場所も重要
子ども部屋を家のどの場所に配置するかもしっかりと考える必要があります。 例えば、子ども部屋とリビングの階が違うと、子ども部屋の気配が感じられず、何をしているのかわからなかったり、用事の際など、大声で呼ばなくてはならないなど、不便なことも。できれば、リビングなど、家族が集まる部屋に近い場所に設けられるといいですね。
思春期は難しい時期。子どもにとっても親にとってもある程度の距離感が必要な時期ですが、見守ってあげられる距離感は保ってあげたいですね。
反抗期にしっかりと反抗できる子どもは親離れも早いようです。子どもがひとりになれて、発散できる場所を用意してあげるのは成長のためにも大事なこと。しかし、反抗期といえどもコミュニケーションが取りにくい間取りは避けたいですね。
子どもはやがて巣立っていきます。最近では、子ども部屋は広い空間を間仕切りするなど、子どもが巣立ったあとも有効に活用できるフレキシブルなつくりが多く見られます。家の間取りは、子どもを中心に考えないこと。家族のコミュニケーション第一で考えることが子どもの健やかな成長を促すポイントなのかもしれませんね。