運動神経がよい子に育つ運動環境とは? 幼児期にやらせておきたい運動
運動神経は遺伝や生まれつきだと思っていませんか? 実は、幼児期の運動環境によるのだとか。運動神経のよい子に育てるためには、幼児期どのような運動をさせればいいのでしょうか? 運動神経がよい子に育つ運動環境とは?
運動神経がよいメリットとは?
「自分も運動神経はよくないし…」と子どもに運動神経を求めないかたもいるかもしれませんが、運動神経は遺伝ではないそうです。スポーツ選手の子どもが親と同じようにスポーツ選手になる場合は、運動環境が整っているからなのだとか。
運動神経なんて、よくても悪くても日常生活にあまり影響はないのでは…というかたも少なくないかもしれませんね。しかし、運動神経がよいことは、自分の体を自由に動かせるので、「ケガをしにくい」というメリットもあります。とっさの動きも機敏になり、危険を回避できるということは生きるうえでも大事な力と言えるのでは? 子どもの運動神経がよいと親としても安心できそうですね。
幼児期は日頃の遊びの中で体を動かすことを教える
運動神経がよい子どもに育てるためには、運動環境を整えてあげることが保護者の使命です。幼児期の場合は、いわゆるスポーツをさせる必要はありません。遊びの中で走ったり、跳んだり、投げたり、回ったり…体を動かす機会を作ってあげましょう。
例えば、ボール投げ。ボール投げひとつでもいろんな能力を高めていくことができます。ボールを使うことで、道具を上手に使う識別能力をアップできたり、状況に合わせて素早く動きを切り替えられる変換能力、動いているものと自分の距離感を図れる定位能力などを養えます。また縄跳びはリズム能力、鬼ごっこでは変換能力や定位能力などを高めることも。遊びから得られるこれらの能力は、コーディネーション能力と呼ばれ、「リズム能力」「バランス能力」「変換能力」「反応能力」「連結能力」「定位能力」「識別能力」の7つの能力があります。スポーツを行うときは、この7つの能力が組み合わさり、運動神経がみがかれていくのです。
まずは体を動かすこと、さまざまな動きを体験することが大事。
とくに子どもの運動神経が伸びるのは、5歳~8歳頃と言われています。運動神経のよい子どもに育てたいなら、この時期に神経系の発達を促すことだそうです。子どもと一緒にボール遊びをしたり、鬼ごっこをしてあげるなど、子どもがのびのび体を動かせる環境を積極的に作ってあげたいものですね。
- 参考文献:
- 「もっともっと運動能力がつく魔法の方法」著者 東根明人・宮下桂治(主婦と生活社)