口だけ「がんばる」の子どもを伸ばす方法とは? コーチングのプロが伝授
中2男子保護者は、テストのあと、子どもに「今回はどうだった? 次はどうすればいいと思う?」と質問をしているというが、なかなか結果に結び付かないという。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、コーチングのプロ・石川尚子氏に、上手な対話法などを伺った。
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中高生と話していると、「〜できるようにがんばります」「〜するよう心がけます」という言い方をする子がけっこう多いと感じます。しかし、実際の行動に移せる子どもは、たしかに少ないように思います。
「がんばります」としか言わない子どもには、私は、もう少し踏み込んだ対話をするようにしています。表面的に話されている言葉を、具体化・細分化していく対話です。
なんとなく気持ちだけ盛り上がっても、具体的な行動を明確にしない限り、実際の行動には結び付きにくいものです。
たとえば、「たまにはみんなで外に食事に行きたいね」と言っているうちは、まず実現しませんが、具体化させることで初めて実現に近付きます。質問によって、行動を一つひとつ明確化していくことはとても効果的です。
私のコーチ仲間のMさんは、今週やることをいつもリストアップして、冷蔵庫のドアに貼っているそうです。そして、やり終えたら二重線で消します。完了したこと・していないことが視覚的に確認でき、仕事もはかどります。
やるべきことが明確になっていることと、その進行状況(終わったか終わっていないか)が明確に見えることは、行動を促進させます。「これだけやればいいんだ! 早く終わらせて、消してしまいたい!」そんな心理も働きます。
お子さんと一緒に、行動を具体化する対話をしながら、1週間分の行動リストを作ってみるのはいかがでしょうか?
出典:「がんばる」と言う口だけの子どもの実行力を高めるには -ベネッセ教育情報サイト