コーチングのプロが教える、夏休みの宿題をギリギリにしない方法
毎年のことながら、子どもの夏休みの宿題が終わらず、大慌てで対応しているご家庭もあるのでは? できれば計画を立てて早く片付けてほしいと願うのが親心。そこで、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチである石川尚子氏に、コーチングのプロたちは自分の子どもにどう対応しているのか、話を伺った。
「宿題、早くやってしまいなさいよ! あとで困るんだから!」これで、早く取り組んでくれたら、こんなに簡単なことはありません。しかし、ほとんどのかたが「この方法ではうまくいかなかった」ことを、何度も体験されているのではないでしょうか。
こんな時、コーチングのプロはどうしているのか、いくつかの具体例をご紹介しましょう。
●やり遂げたあとのイメージを持たせる
「8月20日までに、全部終わっていたら、どんな気持ちだろうね?」「キャンプに行く前に宿題をやってしまうのと、帰ってきてからやるのとどっちが早く終わりそうかな?」。こうした先のイメージを描かせる質問は、宿題の場面に限らず、子どもたちの想像力や段取り力を育てます。
●一緒に競争
「お母さんにも夏休みの宿題があるのよね。一緒にやらない? どっちが早く終わるか競争しようよ」。親自身も毎日、何かに取り組む時間を作ると、自然と子どももそばに来てやり始めるようになるものです。
●ご褒美作戦
「宿題が全部終わったら、一日中ゲームをしてもいい日を作ろうよ!」「ここまで終わらせたら、一緒に買い物に行こう!」。ごほうび作戦は、夏休みの宿題など期限が明確にあるような場合には効果的です。
●スタンプラリー作戦
残っている宿題を一覧表にして、やり終わった項目にシールを貼っていきます。進捗状況が目に見えると、やる気がわいてきます。
親子で「楽しんでやれる工夫」を一緒に編み出すことが、早く終わらせるためのポイントです。