子どもの運動能力を伸ばしたい! 保護者に必要な2つの心がけ
近年、子どもたちの運動能力の低下が問題になっているが、すべての子どもの体力が低下している訳ではなく、二極化傾向にあることが明らかである。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、運動好きの子どもを育てるためのヒントを、大阪教育大学教授の赤松喜久氏に伺った。
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運動能力の向上は、健康な心や身体を保つためには大切なことですが、残念ながら運動能力は伸ばしたいときにいつでも伸ばせるものではありません。人間の身体には一生に一度だけ、運動神経を伸ばすのに適した時期があります。それが幼児期・学童期におとずれる「ゴールデンエージ」です。この時期は、脳や神経系の機能が飛躍的に発達するので、あらゆる運動動作を極めて短期間に覚えることができます。この「ゴールデンエージ」に適切な運動を行うことが、その後の運動能力に大きく関係すると考えられます。
「ゴールデンエージ」に子どもの運動能力を育むために大切なのは、まず子どもの「楽しい」という気持ちを大切にすることです。運動することを楽しんでもらえるように、「運動遊び」を数多く取り入れられるといいでしょう。幼児期や小学校低学年のころは、上手・下手にかかわらず、運動を楽しめる環境を作ってあげることが大切です。そして、子どもの「面白い」「もっとやってみよう」という気持ちを刺激してあげられると良いですね。次のポイントは、家族や仲間と楽しみながら運動することの喜びを味わってほしいということです。
喜びや楽しみを分かち合える仲間がいると、運動することの喜びが一層増し、活動自体にも拍車がかかるというメリットがあります。また、ルールやチームワークといった社会・集団生活に必要な態度・スキルを身につけることもできるでしょう。家族や友達と運動遊びをするほか、もっとスポーツを楽しみたいと思ったらスポーツクラブに参加するのも良いと思います。
出典:子どもを運動好きにするコツ ~親の心得編~ -ベネッセ教育情報サイト