子どもが英語でおもてなし 事前に知っておきたい常識とは?
日本を訪れる外国人旅行者が増えている。子どもは、学校や英語教室で学んだ英語を使ってみたいと思う機会が増えるかもしれない。ベネッセ教育情報サイトでは、『3語でできるおもてなし英会話』の著書があるアメリカ出身のカン・アンドリュー・ハシモト氏に、子どもと外国人旅行者との交流について伺った。
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慣れない場所でとまどっている外国人旅行者がいると、「何かお役に立てないかしら?」と思うのは、おもてなしの心を持つ日本人としては当然のこと。子どもたちも外国人旅行者に話しかけてみたくなるかもしれません。意外に思われるかもしれませんが、子どもがいきなり話しかけるのはやめましょう。なぜなら多くの外国人旅行者には、「見知らぬ子どもは危険」という気持ちがあるからです。このことは、事前に知っておいてください。
日本は、世界に誇る安心・安全な国です。そういった情報を、外国人旅行者も頭ではわかっています。しかし、特に初来日の旅行者は、知らない子どもが近付いてくると、「もしかしてスリ?」「無理やり何かを買わせるつもり!?」といった心配が頭をよぎるのです。子どもが犯罪まがいのことをする事情や背景が、開発途上国、先進国を問わず、外国にはけっこうあるのが現実です。
自国や旅先で、見知らぬ子どもからいやな思いをした経験がある外国人は多いもの。いくら日本は安全だと理解していても、子どもに突然話しかけられると、つい警戒してしまうのです。せっかくフレンドリーに話しかけても、相手がきっぱりと拒絶の態度を表すかもしれません。それでは、せっかくおもてなしの心で近づいた子どもがかわいそうですよね。特に、駅や道など不特定多数の人がいる場では、子どもが声をかけるのはやめておきましょう。これは保護者のかたに、ぜひ覚えておいていただきたいポイントです。
出典:異文化コミュニケーションが子どもの可能性を広げる 英語のおもてなし【前編】 -ベネッセ教育情報サイト