「やめ癖」が心配! 子どもが習い事をやめたいと言い出したら
子どもが始めたがったり、保護者がすすめたりして始めた習い事。しかし、子どもが「やめたい」と言いだすことも少なくない。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、教育評論家の親野智可等氏に、子どもが習い事をやめたいと言い出した時にどうするべきか、教えてもらった。
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【質問】
自分から行きたいと言い出したので習字教室に通わせることにしましたが、数回だけで「もうやめたい」と言い始めました。せっかく始めたのだから、2年間くらいは、せめて1年間はやらせたいと思うのですが、先日はおなかが痛いと言い出して、とうとう行きませんでした。続けさせるべきかどうか迷っています。(小4女子の保護者)
【親野氏のアドバイス】
こういう時、親としては次のように考えることが多いと思います。
1. 一度やり始めたものは続けさせないとやめ癖がつく
2. ここでやめさせてしまうと、嫌なことがあるとすぐやめるような根気のない人間になってしまう
3. ずっとは無理でも、せめて1年間くらいは続けさせないと
4. 自分からやりたいと言い出したのだから、自分の行動に責任を持たせなければ
保護者のかたがこのような考えにとらわれ過ぎていると、子どもは不必要に苦しみます。うっくつとした時間が長いと子どもの精神衛生面でのリスクが高まります。保護者のかたは「せめて1年」などと考えますが、子どもの1年は大人の1年とわけが違います。それが週に1回、うっくつとした精神状態になるのですからたまりません。
やめ癖というのは迷信です。たとえ10個やめ続けても、11個目にピッタリ当てはまるものに出会えば、ちゃんと続けることができます。子どもが何に興味を持つかわかりませんし、どこに才能が隠れているかもわかりません。意外なものに引かれて、やり出したらピッタリだった、などということは大いにあり得ます。たとえ数回やってすぐやめたとしても、それをちょっとでも経験したことはムダではありません。やったことのない子に比べれば、一つ引き出しが増えたということです。後年、それが何かの役に立つことは大いにありえます。
出典:習い事をやめたいと言います[教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト
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