プラスイメージで子どもにやる気を 効果的な声かけとは

子どもに声をかける時、つい否定的な言葉を使ってしまう保護者は少なくないだろう。しかし、それでは子どもを伸ばすのがかえって困難になってしまう。そうした子どもへの声かけについて悩みを持つ保護者の質問をもとに、ベネッセ教育情報サイトでは、教育評論家の親野智可等氏に、子どものやる気を引き出す声のかけ方を教えてもらった。

 


プラスイメージで子どもにやる気を 効果的な声かけとは

 

【質問】
私の口癖は「またちゃんとやってない」「何度言ったらできるの!」「ちゃんとやらなきゃダメでしょ」「なんで自分でできないの?」です。もっと子どものやる気を引き出す言い方はないでしょうか?
(相談者・小学1年生の保護者)

 

【親野先生のアドバイス】
相手を否定的にとがめる言い方はすべて逆効果です。自分がとがめられたと感じた瞬間に子どもの心は閉じてしまい、素直に聞く気になれなくなるからです。

 

●プラスイメージの言葉で伝える
「早く宿題やらなきゃダメでしょ」→「今のうちに宿題やっておくとあとが楽だよ」
前向きにイメージできるので、やってみようという気持ちになりやすいです。

 

●単純型で促す
「2倍速で動いて」「早送りスイッチ、オン」
ちょっとしたユーモアを交えたり、具体的な時刻を示したりして促すのも効果的です。

 

●取りかかりのハードルを下げて促す
「手伝ってあげるからやってみよう」「ママと一緒にやろう」「1問だけやってみよう」
何事も取り掛かってしまえば、けっこうできるものなので、ハードルを下げる言葉を工夫します。

 

●競争化・ゲーム化して促す
「どっちが早いか競争だ。用意、ドン」「パパと着替え競争。始め」
子どもは本能的に競争やゲームが好きなので、効果があります

 

●やらせたいことを取りあえずほめる
「ちゃんと掃かなきゃダメだよ」→「上手に掃けるね」
「できたらほめる」ではなく「ほめたらできる」です。

 

●選択肢から選ばせる
アニメは宿題をしてから見るのと、アニメを見た後で宿題をするのとでは、その後がどう違ってくるのか、具体的なイメージとして示して選ばせます。

 

●アイ・メッセージ
「アイ」つまり「私」を主語にして気持ちを伝える言い方です。アイ・メッセージで「帰りが遅いとお母さん(私)は心配だよ」「早く帰ってくれると、安心だよ」と言われると素直に聞くことができます。心配している気持ちを伝えるだけなので、相手は素直に受け入れることができるのです。

 

出典:子どものやる気を引き出す言葉とは?[教えて!親野先生]  -ベネッセ教育情報サイト

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