「どうして勉強するの?」 子どものやる気スイッチをいれる保護者の質問法
お気に入りに登録
保護者はついつい子どもに「勉強しなさい!」と言いがちだ。しかし、勉強はしておいたほうがいいという保護者の気持ちは、なかなか子どもに伝わらない。こうした日常のよくある場面について、コーチングのプロ・石川尚子氏が、ベネッセ教育情報サイトに話してくれた。
***
「勉強はしておいたほうがよい?」–こう聞かれて、お子さん自身が自分の言葉で答えることができなければ、勉強へのやる気はなかなかわかないのでは? と思います。
「勉強をすると、どんないいことがあると思いますか?」
ある学習塾では、こんな質問を投げかけて、子ども同士が話し合う時間をとっているそうです。すると、「勉強をするといい点数がとれる」「先生や親にほめられる」「堂々と遊べる」「友達に尊敬される」「自分に自信がつく」など、長期的な視点でも考えるようになるそうです。話し合いをすることで、勉強は「自分にとってのいいことにつながるもの」へと変わるので、自ずとやる気スイッチが入るようです。
小学校1年生の男の子がいるAさん宅では、こんなふうに問いかけているそうです。
「○○ちゃん、ちょっと一緒に考えてみよう!
(1)今すぐ着替える。出かける準備が終わったら、出かける時間までテレビを見る。
(2)あとで着替える。それまでは何もしない。あとで時間がなくなってあわてる。
の2つだったら、(1)と(2)のどっちがいい?」
自分がとる行動とそれによって引き起こされる未来をイメージさせて、自分で選ばせるそうです。単に、「早くしなさい!」と言われるよりも、こっちのほうがよさそうだなと自分で納得できると、その行動をとるようになるのだそうです。
「~しなさい」と言われても、「自分事」になっていないうちは、まったくスイッチが入りませんし、自分自身にふりかかることとしてイメージできなければ、単なる一般論でしかありません。しかし、実際にイメージがわいて、自分にとって、「こうしたほうが得。こうしたほうが絶対いい!」と思えたら、自ずとそこに向かって動きます。本人が「自分事」として考えられるように関わっていけたら、とてもよい気分でいられるだろうなと思います。
出典:「自分事」になれば、子どもはやる気になる! -ベネッセ教育情報サイト
あなたにおすすめ
- 「わが子には勉強に対するやる気がない」と感じている保護者は約50%! 中学生のやる気を引き出す方法とは?
- 園生活とどう変わる? 小学1年生 生活シミュレーション!
- 第3回 幼児の生活アンケート・国内調査 速報版[2005年]
- 【お子さまが算数の勉強を嫌がる…そんな保護者のかたに】算数が好きな子どもの親はこんなサポートをしている!【後編】
- 哺乳瓶はいつまで?実践例から学ぶ哺乳瓶卒業のポイント
- 合格前に予約もアリ!今知っておきたい、受験生のひとり暮らしの「部屋探し」事情 《ガイドブック無料プレゼント中》【PR】
- 子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき どう対応する? 不登校に悩んでいる保護者のかたへ [やる気を引き出すコーチング]
- 高校無償化ギリギリ対象外で不公平感……今からやっておくべき対策とは?
- 年長児の3つの力が、小1で自ら進んで学ぶ力になる! | 小学校入学準備 ベネッセ教育情報サイト