「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」はNG 保護者はきょうだいげんかにどうかかわる

「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」はNG 保護者はきょうだいげんかにどうかかわるきょうだいげんかが毎日のように絶えず、その対応に苦労しているという保護者も多い。けんかをするほど仲がよいともいうが、毎日大騒ぎとなると、保護者も大変だ。そこで、発達心理学・幼児教育を専門とする東京学芸大学の岩立京子氏に、上手なかかわり方について教えもらった。

 

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きょうだいの関係は、親子という縦の関係と、仲間という横の関係の中間にある「ナナメの関係」といえます。親に対してよりも自己主張をしやすいのですが、精神的に未熟なので相手のことを考えて自己調整ができないため、けんかになりやすいのです。しかし、よい面もたくさんあります。相手にも考えや立場があるのだと、子どもが気付くことです。相手の話を聞き、どのようにして折り合いを付け、そして仲直りをするのか。人間関係を築くために重要なことを、きょうだいげんかをしながら学んでいきます。年齢が上がり、それぞれの認知・言語・自己調整力の発達にともなって、けんかの原因も仕方も変わっていきます。お互いの活動範囲が広がって、顔を合わせる機会が減れば、けんかは自然と収まります。

 

けんかが起きても、ただの言い争いであれば、何もせず、見守っていてください。そして、頃合いを見計らって、「おやつよ」「買い物に行くわよ」などと声をかけるのです。もし、食事中のけんかであれば、「食事がまずくなるから、あとにして」と冷静に言いましょう。お腹が減っていれば、食べ物につられて、けんかは中断され、食べ終わったあとはけんかをしていたことも忘れていると思います。

 

きょうだいげんかへの対応でよくしてしまうのが、上の子に「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言って我慢をさせてしまうことや、上の子と比較することです。保護者がこうした態度を続けると、子どもの中に不満がたまり、将来的に親子の信頼関係を築けないということが起こり得ます。また、小学生高学年になって夜尿をしたり、不登校気味になったりという不適応行動に表れたりすることもあるのです。子どもの不満のサインを捉え、言い過ぎたと思ったら謝ることも大切です。保護者のそうした態度は、自分が悪いと思ったら友達に謝るという、お子さまの成長にもつながります。

 

出典:幼児期のきょうだいげんかへのかかわり方【前編】押さえておきたい基本姿勢 -ベネッセ教育情報サイト

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