ウサギの病気「毛球症」って? 症状と原因を専門医が解説

ウサギの病気「毛球症」って? 症状と原因を専門医が解説飼ってみたいペットとして人気の、ウサギやエキゾチックアニマル。そこで、知っておいてほしい病気と、ウサギとの生活をより楽しむための抱っこのしかたについて、LUNAペットクリニック潮見院長の岡野祐士氏にご紹介いただいた。

 

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飼い主さんにぜひ知っておいてほしいのは、ウサギの2大疾病である「毛球症(消化管うっ滞)」と奥歯(臼歯)の「不正咬合(こうごう)」について。ウサギは自分の体をなめてキレイにしますが、猫と違って毛玉を吐き出すことができません。これによって胃腸の働きが低下してしまうのが毛球症です。また、不正咬合は、もともと牧草を食べていたウサギの主食がラビットフード中心になることで、本来ならば咀嚼(そしゃく)によって削られる奥歯が伸びてしまい、口の中を傷つけてしまうのです。

 

これらの疾病は、食事を繊維質の多い牧草中心にすることで予防ができます。理想の食事は牧草が8割で残りの2割を野菜とラビットフードでまかなうことです。子ウサギのころから牧草中心の食生活を心がけてあげてください。
ウサギは本能的に体調不良を隠す特徴を持っています。明らかに体調が悪い様子を見せるようになるとかなり症状が進んでおり、手遅れになってしまう場合が少なくありません。少しでも「変だな」と思ったら、すぐに動物病院にかかりましょう。

 

ウサギは実は抱っこが苦手な動物ですが、せっかくウサギを飼ったからにはぜひ抱っこのしかたをマスターしてください。やりかたは下記のとおりです。必ず万が一落ちてもケガをしにくい床材の場所で、座って練習するようにしましょう。

 

(1)ウサギの後ろに座り、片手をウサギのお腹にまわします。この時逃げないようにもう片方の手で目隠しします。
(2)目隠ししていた手を、素早くお尻に当てて、ウサギの体をしっかり支えます。
(3)お尻を支えながら、そのまますくい上げるように持ち上げ、ウサギの体を自分の胸のあたりにピッタリ密着させます。

 

子どもが練習する場合は保護者がそばについていてあげるようにしましょう。根気よくチャレンジして、ぜひ、ウサギとの至福の時間を過ごしてください。

 

出典:家族の一員として、子どもと一緒にペットを飼う 全身を使った感情表現が愛らしいウサギ 2大疾病と抱っこのしかた -ベネッセ教育情報サイト

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