山口もえさんが語る、「とくべつな時間」で伸ばす我が子の可能性

16歳でのデビュー以来、親しみやすいキャラクターで人気の山口もえさんは、7歳の娘と3歳の息子の母親でもある。2010年に、タレントとして初めて取得した野菜ソムリエ中級の知識も生かし、多忙な中での育児を楽しんでいるという。もえさん流子育てと食育について伺った。

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子育ては一人で抱え込まず、助けてもらえる時は母や事務所のスタッフに力を借りるようにしています。眉間(みけん)にしわを寄せてがんばるお母さんより、にこにこしているお母さんのほうが子どもはうれしいですよね。疲れたら「今日のおかずはレトルト」という日もあります。自分が楽しめる子育てスタイルを探すことも大切なのではないでしょうか。

 

野菜ソムリエの資格を取ったのは、長女を妊娠し、「この命は私が食べたもので大きくなるんだ」と実感したことがきっかけ。もっと食について知りたいと思ったのです。長女が小さいころは、野菜などの好き嫌いをなくす「魔法の呪文」がありました。鍋を混ぜながら「おいしくなーれ」と歌い、「ほら、おいしくなったでしょ」と言うと、苦手なものも食べてくれました。小学生になった最近の作戦は、「このおいしさ、大人になったらわかるわよ」です(笑)。背伸びしたい年頃ですから、一生懸命食べようとします。子どもと一緒にベランダや貸し農園で野菜を育てるのも、野菜に親しみがわいていいですね。

 

子どもの可能性は、非日常的な体験がきっかけで伸びていくそうです。自宅で誕生日などの「とくべつな時間」を楽しむのもいいでしょう。私にも誕生日の思い出があります。「果物をお腹いっぱい食べたい」と言ったら、母がスイカをくりぬいた器にイチゴやブドウなどをたっぷり入れてくれたのです。その時の幸せな記憶のせいで、私は料理好きになったのかも。「とくべつな時間」は「大好き!」という気持ちと深く結びついています。私も、子どもたちと宝物のような思い出をたくさん作りたいと思います。

 

出典:山口もえさんに聞く「のんびり、ゆっくり『好き』を育てる」 子どもの「好き」を育てるには? -ベネッセ教育情報サイト

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