歯医者さんに聞いた! 仕上げみがきのコツ(0〜8本編)

 お子さまの歯みがきは、とにかくしっかりみがけばよいと思っていませんか? 実は、お子さまの歯の本数によって、それぞれそのやり方にコツがあるんです。0〜1歳にかけては、歯の成長以外にも、ココロとカラダが一生のうちに最も成長する時期。月齢に合わせた遊びが、お子さまの成長に欠かせません。(協力:どひ歯科・小児矯正歯科院長 土肥順尚氏)

 


歯医者さんに聞いた! 仕上げみがきのコツ(0〜8本編)

 

0本の場合(6ヵ月まで)

 歯が生えてくるのは、一般的に生後11カ月前後。しかし歯が生え始めてからすぐに歯みがきができるよう、今のうちから正しい知識を身につけておきましょう。

 お子さまの歯を守るには、正しいブラッシング方法はもちろんですが、フッ素の利用や食生活も影響します。まずは専門医から総合的なアドバイスを受けるのもよいでしょう。

 また、ガーゼで歯を拭くことに慣れてしまうと、歯ブラシが口の中に入ったときにいやがられる原因になります。お子さまの慣れないこと、不快なことを減らしてあげるのが、仕上げみがき成功への第一歩。歯が生え始めたら、最初から歯ブラシを使うことをおすすめします。

 

 

2〜4本の場合(7〜10ヵ月)

 やっと歯が生え始めるのが7〜10ヵ月程度。乳歯がむし歯になると、その下で育つ永久歯にも影響が及びます。

 歯みがきをするとき、お子さまは長時間口をひらくのをいやがることがあります。まずは、お口をひらくことに慣れさせてあげましょう。

 歯みがきを習慣化するには、決まった流れをつくり、それを毎日繰り返すことです。初めは、楽しいグッズや誘いかけで気持ちを盛り上げたり、自分みがき用の歯ブラシで感触に慣れてもらったりして、仕上げみがきに移りましょう。

 また、下の歯は唾液に守られていますが、唾液がつきにくい上の歯は食べ物もはさまりやすく、むし歯になりやすいものです。上の前歯が生えてきたら、特にしっかりとみがいてあげましょう。

 なお、歯みがきの基本の姿勢は「仰向け」です。お子さまの頭をおうちの方の膝にのせ、上からのぞきこむようにするとみがきやすくなります。まずはゴロンと仰向けの姿勢になってもらい、歯に対して歯ブラシを直角に当てて、歯の間に歯ブラシが入ったことを確認して振動させる方法(スクラビング法)でしっかりみがいてあげましょう。

 

 

6〜8本の場合(11ヵ月〜1歳過ぎ)

 歯が増えてくる11ヵ月〜1歳過ぎには、歯の隙間や根元がむし歯になりやすくなり、また、歯みがきをいやがることが多くなる時期でもあります。

 特に根元をみがくときには、前歯の上の筋にブラシが当たって痛がることがあるので、指で筋をガードしてみがいてあげましょう。歯ブラシは大きく動かさず、小刻みに動かすのがポイントです。

 

 また、歯みがきをいやがるからといって無理にみがこうとすると、歯みがきが嫌いになり、「仕上げみがき」がしにくくなってしまいます。気分が乗らないときは、新しい歯ブラシを使う、お子さまのお気に入りの歯みがき剤を用意するなど、気分が変わる工夫をしてみましょう。

 歯みがきは、できるだけ楽しい雰囲気で慣れさせてあげることが大切です。明るいところで、おうちの方も楽しむ気持ちでみがいてあげましょう。

 

お子さまの歯の本数別 仕上げみがきのコツ|こどもちゃれんじ

http://www.shimajiro.co.jp/contents/tooth/index.html

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