多感な年頃 中学生に「掃除」が有効な3つの理由

多感な年頃 中学生に「掃除」が有効な3つの理由中学生は、自分を大人として認めてほしいと思う一方で、頼れる大人や先輩も求める時期だ。家庭での親子のコミュニケーションもぎくしゃくしてしまうことがあり、子どもとの距離をどう取ればよいのか悩んでいらっしゃる保護者も多いだろう。そんな中学生の子どもとうまくコミュニケーションを取る方法として、「『掃除』をおすすめします」というベネッセ教育総合研究所の小泉和義氏に「掃除」の効果について聞いた。

 

***

 

中学校では、生徒の生活態度が乱れてきたり、学力が全体的に低下してきたりしたとき、掃除指導を徹底的に行う場合が多くあります。その理由は3つあります。
1. 成績の良い生徒もそうでない生徒も、掃除はみんな平等に取り組める
2. 結果や成果が、生徒自身にもすぐに見える
3. 自分だけでなく、誰かのためにがんばることの価値を実感できる

 

福井県のある中学校では「無言清掃」という活動を毎日行っています。掃除の時間になると、生徒全員が班ごとに持ち場につき、一斉に黙々と掃除を始めます。そして掃除の時間が終わると、班ごとに集まりその日の掃除の反省を行います。校長先生にお話を伺うと、無言清掃の取り組みは上記3つの理由とは別に、生徒自身の気持ちを落ち着かせることができ、人の話を素直に聞く姿勢や態度を育てることにもつながっているのだそうです。

 

「掃除なんて面倒くさいよ」ご家庭で、お子さまに掃除をさせようとしたら、恐らくそんな反応が返ってくるのではないでしょうか。それでも、何らかの理由を作り、あえて大変な掃除を任せてみてください。初めはいやいやながらかもしれませんが、うまく励ましてください。そして、掃除が終わってピカピカになったら、思いっきりほめてあげましょう。言葉は少ないかもしれませんが、難しい年頃の中学生と、うまくコミュニケーションが取れると思います。試してみてください。

 

出典:子どもとの距離を縮める「掃除」の力[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

子育て・教育Q&A