手伝ってもOK! 身支度に時間がかかる子どもへの対応を専門家が伝授

「うちの子は超マイペースで毎朝の身支度に時間がかかりすぎ」……そんな悩みを持つ保護者も多いだろう。教育評論家の親野知可等氏によれば、てきぱきできるようになるには「工夫」と「手伝うこと」が大切だという。詳しく伺った。

 


手伝ってもOK! 身支度に時間がかかる子どもへの対応を専門家が伝授

 

子どもが身支度をする時間を縮めるための工夫には、次のようなことを試してみましょう。

 

●夜寝る時刻と朝起きる時刻を早める
●アナログ時計の横に紙に描いた模擬時計を貼って、時間の「見える化」をする
●身支度にかかる時刻をストップウオッチで計って記録する
●レベル方式でチャレンジさせる
●やる気の出る言葉がけをする
●口で言うのではなくカードで伝える
ぜひいろいろと工夫してみてください。ちょっとした工夫でかなりよくなることもあります。

 

工夫してもうまくいかないときは、手伝ってあげましょう。「保護者が見ていればできるけれど、見ていないと遊んでしまう」という場合は、終わるまでずっと見ていてあげてください。「時間がない」とか「見ていても時間がかかる」という場合は、どんどん手伝ってさっさと着替えさせてしまえばそれでOKです。
保護者のかたも歌を歌うなどして、楽しくやるとよいでしょう。そして、お子さまが自分でがんばれた日は大いにほめてあげます。子どもは手伝ってもらってできるようになり、できるようになれば依頼はしなくなるもの。成長とはそういうものです。

 

てきぱきしていない子は反面おっとりした癒し系で、友達に優しくてみんなに好かれていることが多いようです。あるいは、事務的な処理能力が遅い分、ユニークな創造性を持っていたりもします。苦手な部分には目をつむって、よいところをたくさんほめて伸ばして自信を持たせてあげてください。そうしていれば、依頼心が強くなって自立できないということはありません。方法を工夫したり、言葉のかけ方を工夫したり、楽しく手伝ったり、ほめたりしながら気長に待っていれば、そのうちできるようになります。

 

出典:マイペースで朝の身支度に時間がかかります[教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト

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