目指せW杯! 元Jリーガーに聞く、ボールさばきが上達する練習法
サッカーワールドカップでの日本選手の活躍に、子どもたちのサッカーへの関心も一層高まっている。ボールを華麗に扱いみんながビックリするような必殺パス! そんなシーンを夢見る子どももいるだろう。親子で楽しみながらサッカーが上達する練習法を、ちゅうコーチこと元Jリーガーの中里宏司氏に聞いた。
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サッカーは、ボールを「蹴る」ことと「止める」ことの連続です。ボールをねらったところに正確に蹴る「パス」と、パスされてきたボールを蹴りやすい位置にしっかりと止める「コントロール」の技術を身に付ければ、レベルがグンと上がります。
【インサイドキック】
2つのマーカー(ペットボトルでも可)を立てます。その間を通るように、インサイド(足の内側)を使ってパスをするトレーニングです。インサイドキックは最も正確にパスを出せる、サッカーでいちばんよく使われるキックです。次の3つのポイントを意識して練習しましょう。
●軸足のつま先を、しっかりと蹴りたい人に向ける
●足首を直角に固定して、くるぶしの近くでボールを蹴る
●足を思い切り振らず、足の内側でボールを強く押す
【トラップ】
2人1組になり、2人の間にマーカーを2つ横に並べて立て、ボールがその間を通るようにインサイドキックで相手にパスをします。
パスを受ける側もしっかりとインサイドにボールを当てて止めます。トラップするときは体全体をボールのほうに動かし、体の中心で止めるよう意識しましょう。
右足と左足どちらもできるように、また、強いボールもしっかり止められるように練習します。
【パス&ラン】
2人1組になり、走りながらパスをするトレーニングです。相手にパスを出したらすぐに走って、相手からボールが返ってきたらそれを受け、また相手にパスを出したらすぐに走る……これを繰り返します。
パスを出して走り、すぐにまたパスを受けることを、「ワンツーパス」といいます。ワンツーパスがうまくなると、敵にボールを取られずに攻撃できるようになります。