お友達を泣かせてしまった! 幼児期の遊びのトラブルに保護者はどう接する?

3~4歳ぐらいになると、子どもは保育園や幼稚園などに通うようになり、友達と遊ぶ機会が増える。幼児期の子どもの遊びを保護者はどのように見守ればよいだろうか。母親からの質問に、幼児教育の専門家である東京学芸大学の岩立京子教授が答える。

 


お友達を泣かせてしまった! 幼児期の遊びのトラブルに保護者はどう接する?

 

【質問】
子どもが公園で友達をたたいてしまいました。保護者はどのように対応すればよいでしょうか?

 

【岩立先生のアドバイス】
まず、「たたいちゃだめ! ○○ちゃんが痛いって!」と我が子を止めましょう。そして、「○○ちゃん、ごめんね。痛かったね」と友達の様子を気遣ってあげてください。
子どもを注意するときは、「何度言ったらわかるの!」などと人格を否定する言葉ではなく、「○○ちゃんが、あなたのお山を壊したから、怒ったのかな」と、子どもの気持ちを受け入れることがポイントです。そうすると子どもの心が落ち着き、保護者の話に耳を傾けられるようになります。そして、「○○ちゃんも一緒にお砂でお山をつくりたかったんだって」「壊されても、たたいちゃダメよ」と、短い言葉で説明しましょう。そのうえで、「じゃあ、一緒に新しい山をつくろう」などと、関係修復について一緒に考えることが大切です。
友達が自分の子をたたいたという場合も、同じ方法で声がけしてよいと思います。人格を否定するような言葉ではなく、行為を注意するのであれば、保護者同士のトラブルにもなりにくいでしょう。

 

【質問】
子どもが友達を泣かせてしまいました。「ごめんなさい」が言えません。

 

【岩立先生のアドバイス】
お母さんが一緒に「ごめんねって言おう」と謝ります。そのときに、子どもが「ごめんなさい」と言えないようであれば、無理やり謝らせることはしないでください。「今度から、ごめんねって言おうね」と次の機会に謝れるように促します。子どもにもプライドがありますから、猶予を与えましょう。保護者が謝る姿を見せることで、子どもは謝ることを理解します。繰り返し伝えていけば、自分から謝る日がくるはずです。

 

出典:子どもの遊びの見守り方(幼児編) -ベネッセ教育情報サイト

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