【体験談】何年分やればいい?冬休みの過去問徹底活用法!

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入試を控えたお子さまにとって、冬休みは本番に向けて受験勉強のラストスパートをかけたい重要な時期。

冬休みは、学校がある期間と比べてまとまった時間が取りやすく、学習内容を工夫することで合格にグンと近付けます。

そんな冬休みの勉強としておすすめしたいのが、第1志望大の過去問を活用すること。
そこで、現役大学生に「過去問を何年分・どんなふうに解いたか」を教えてもらいました。
大学受験はもちろん、高校受験に向けてがんばっているお子さまにとっても、先輩が実践した過去問の取り組み方は必ず参考になるはずです。
まずは保護者のかたが、過去問活用のポイントを押さえましょう!

「3~5年分の過去問に取り組んだ」人が6割超!

今回は、「進研ゼミ」受講経験のある現役大学生に向けて
①「入試直前の冬休みに、第1志望大の過去問を何年分解きましたか?」
②「どんなふうに取り組みましたか?」
とアンケートで質問しました。

「何年分解きましたか?」という質問には、64%の人が「3~5年分」と回答
「6~10年分」という人も22%見られました。
一方、「11年分以上」と答えた人は4%、「1~2年分」は7%と少数でした。

※2022年11月に実施した「入試直前期に関するアンケート」(99人回答)より

過去問を解く大きな目的の1つが、出題形式・傾向をつかむことですが、あまり古いものだと現在の出題形式・傾向と違っていたり、理系科目だと現状とは違う旧課程の出題範囲の問題が含まれていたりして、参考にならない場合があります。
とはいっても、年度によって難易度が大きく変わる場合もあるので、直近1~2年分だけでは不安が残ります。

まずは3~5年分を解いて、さまざまな内容や難易度の問題にふれることを目標にするとよさそうです。

「本番リハーサル・形式慣れ・弱点埋め」に過去問を活用!

受験を乗り越えた現役大学生は、過去問にどんなふうに取り組んだのでしょうか?
大きく分けると、次の3つの方法で活用した人が多いようです。

1.試験の雰囲気を体感するために、本番に近いスタイルで取り組む
2.たくさん解いて、志望大独自の出題形式・傾向に慣れる
3.ていねいに解きながら、不足していた知識やテクニックを補う

また、「本番と同じ時間制限で解く→解けなかった問題はじっくり復習して正解できるようにする」「1年分だけ時間を計って解く→数年分は時間を気にせず解く」など、3つの方法を組み合わせて活用した人も目立ちました。
それぞれの活用法について、大学生の体験談もあわせて詳しくご紹介しましょう。

1.本番に近いスタイルで雰囲気を体感

多くの人が入試直前に実践したのが、「リハーサル」として過去問を解くこと。
どの科目も本番と同じ制限時間で解いたり、入試当日と同じ時間割で取り組んだりした人が多数見られました。

本番を疑似体験しながらの過去問演習によって、「どうすれば緊張し過ぎずに取り組めるか」「わからない問題をどこで見切るか」などたくさんのコツがつかめるはずです。
ご自宅で本番に近いスタイルの過去問演習を実行するなら、お子さまとタイムスケジュールを共有し、「解いている時間は声をかけない」などルールを決めておくとよいでしょう。

(体験談)

どの科目も本番と同じ制限時間で問題を解き、「この問題には何分かけていいか」「あと何分あれば解けそうか」などをその場で考えながら、時間内に1点でも多く得点するためのコツを身に付けていきました。
(北里大 医療衛生学部 R・Tさん)

実際の入試では緊張して普段より時間がかかるかも、と思ったので、過去問演習は制限時間を本番よりやや短く設定してチャレンジ。わからない問題には印を付けておき、復習にはじっくり時間をかけました。
(横浜国立大 教育学部 M・Sさん)

2.たくさん解いて、志望大の形式・傾向に慣れる

最新年度だけでなく、数年分の過去問を解いてみると、志望大ならではの出題傾向が見えてきます。

可能なら保護者のかたも過去問集などに軽く目を通して、「英語はかなり長文が出るんだね」などと話題にしてみるのもよいでしょう。

「勉強の大変さを家族も共有してくれている」という安心感は、お子さまにとって安心材料の一つになるはずです。

(体験談)

とにかく手に入るだけの過去問を解いて、出題傾向をつかもうとしました。正答数にはこだわらず、「問題慣れ」を目的に取り組みました。
(明治大 国際日本学部 A・Hさん)

記述問題は自己採点が難しかったので、ひたすら問題を解いて先生に添削してもらいながらポイントを押さえることに集中!
(福島大 人文社会学群 H・Hさん)

3.ていねいに解いて不足する知識やテクニックを補う

多くの大学生は受験生時代、過去問をニガテ発見・克服のツールとしても活用しています。
「解けなかった問題=弱点要素」と考えて、復習しながら身に付いていなかった知識や解法、解き方のテクニックなどを補っていくわけです。

また、志望大で過去に出題されている内容は、今後も形を変えて出題される可能性があるため、効率よく復習できるといえるでしょう。

お子さまが「5年分解いた」などと過去問のことを話題にしたら、「それだけやると復習も大変だね」などと、さりげなく「復習の重要性」を示してもよいでしょう

(体験談)

過去問を解いたら、復習をとにかく重点的に行いました。「どこで間違えたのか」を明確にすることで、次から同じような間違いをすることが減っていきました。
(三重大 人文学部 N・Kさん)

解いてわかった苦手なところや反省点を箇条書きにしてアウトプット。わかった弱点は集中的に復習し、できるだけつぶそうとがんばりました。
(慶応大 薬学部 K・Aさん)

冬休みは過去問にまとめて取り組む絶好のチャンス!

年が明けて新学期が始まると、すぐに受験シーズン本番。
入試直前は気もそぞろになりやすく、持ち物や会場下見などの準備も必要なため、じっくり勉強する時間が取れなくなることも考えられます。

だからこそ冬休みに、過去問とじっくり向き合うことが大切なのです。
お子さまがスムーズに過去問演習を進めながら合格に近付けるよう、ご家族でバックアップしてあげてください。

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