【高校受験】内申点を今から1ポイントでも上げるために 保護者ができるサポートは?
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「思ったより内申点が低いみたい。このままだと高校入試に不利かも……?」
お子さまの成績表を見て、不安を感じたことがある保護者のかたもいるのではないでしょうか?
内申点は確かに、合否に少なからず影響を与えます。
しかし、今から仕切り直すことで、結果は大きく変わるのも事実です。
内申点を1ポイントでもアップさせるためにできるアクションを押さえて、お子さまを冷静にサポートしてあげましょう。
まずは居住地域の内申点事情を押さえる
「内申点」とは、主に「内申書」(各教科の成績や学校生活全般について記録した書類:調査書とも呼ばれる)に記載された各教科の評定を各都道府県が定めた計算方法で点数化したものです。
高校受験では、学力検査と並んで内申点が重視されるといわれています。
ただし、内申点の計算方法は都道府県によって違います。
また、内申点と学力検査の比率も、都道府県やそれぞれの高校によって異なります。
今後の戦略を考えるために、まずはお住まいの地域の「内申点の計算方法」と「選抜における内申点:学力検査の比率」を押さえておきましょう。
「内申点」の詳細についてはこちらの「高校入試情報サイト」をご確認ください。
「内申書」「内申点」とは?高校受験のプロが解説!
内申点アップのカギは「定期テスト・授業態度・提出物」にある
では、今から内申点を1ポイントでもアップさせるにはどうしたらよいでしょうか?
内申点アップに欠かせないのが、当たり前ですが「国語、社会、数学、理科、英語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭」の9教科の評定を上げること。
各教科の評定は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点に3段階の成績を付け、それらを総合して決まります。
つまり内申点につながる評定をアップさせるには、各観点の成績を上げればよいことになります。
いずれの教科でも、各観点の評価に大きくかかわってくるのが「定期テスト・授業態度・提出物」。
ですから内申点アップをねらうなら、「定期テスト・授業態度・提出物」のいずれにも力を入れることが欠かせません。
内申点アップのために欠かせない「観点別評価」の内容については、こちらの「高校入試情報サイト」をご確認ください。
新しい観点別評価について【前編】
新しい観点別評価について【後編】
「努力している」姿勢も評価につながる
ここで、中学時代に内申点アップを実現し、志望校合格を決めた大学生の体験談をご紹介します。
それぞれの体験談からは、内申点アップのヒントが読み取れるはずです。
定期テストで高得点を取るために、授業中に先生が「ここは大事だよ」とおっしゃったことをすべてメモしておき、普段からテストにつながる勉強を続けて内申点アップに成功!
(東京農工大 工学部 K・K先輩)
実技教科がニガテで内申点が伸びず……。でも、実技が下手でも授業でやる気をアピールしたら、意欲を評価してもらえたのか持ち直すことができました。
(神戸大 国際人間科学部 Y・M先輩)
提出に備えて、ノートは普段から丁寧に取るようにしていました。やるべきことにしっかり取り組むだけでも、先生から評価してもらえますよ。
(京都大 総合人間学部 R・T先輩)
クラス全体の前で発言するのは恥ずかしかったので、授業後に先生のところへわからないところを質問しにいって、勉強に対する積極性を見せました。
(早稲田大 政治経済学部 M・K先輩)
大学生の体験談を見ると、やはり「定期テスト・授業態度・提出物」は内申点アップを左右するようです。
さらに、うまくいかないところがあっても、「努力している」「意欲がある」という姿勢を示しているのがポイントです。
勉強や実技とあわせて提出物や授業態度にも気を配り、先生に対してやる気を見せるのも内申点アップに非常に役立つことを、お子さまにアドバイスしてあげましょう。
内申点アップに向けて、今からでもできることはたくさんある!
内申点のよしあしは高校受験に直結するため、お子さまも保護者のかたも学期末の成績が出るたびに一喜一憂したくなるかもしれません。
しかし、重要なのは「現状を知って、内申点を上げるために今からどうすればいいか」を考えること。
お子さまは、「ニガテ教科は成績が悪くてもしかたない」とあきらめがちかもしれませんが、努力によって結果は変わってきます。
今できることをピックアップし、お子さまががんばれるよう、促してあげてください。
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