語学や異文化理解に留まらない。世界の情報と人脈を活用する リテラシーを養うグローバル教育【変わる大学】

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インターネットの普及によって、ビジネスは世界中の情報にアクセスしながら行われています。しかしながらネット上にある日本語の情報はわずか2.6%にすぎません。それに対して英語は25.9%を占めており、その差は約10倍です。(※1)。つまり英語を読んだり、聴いたりできないことで、10分の1の情報にしかアクセスできないことになります。

そこで今回は、語学力はもちろんのこと、情報をグローバルに取得・活用する能力を養うことで、職業人になるためのグローバル教育を行っている総合学院テクノスカレッジの「グローバルラーニング」のさまざまな取り組みについてご紹介します。

この記事のポイント

グローバルな情報リテラシーと人脈づくりを核にした学びのコンセプト

テクノスカレッジの「グローバルラーニング」は、単なる語学のスコアの向上や異文化交流だけではなく、職業人として必要な学びを得ることを目的としています。

これからの社会人のキャリアは、グローバルな視点や情報が必須となります。そのためには語学や異文化理解は、ベースのスキルではあってもそれだけでは足りません。

テクノスカレッジの「グローバルラーニング」では、重視していることが2つあります。まず1つは業界や国を越えて、グローバルな情報リテラシーを手に入れること。もう1つは、多様な人との協働ができるグローバルな人脈を手に入れることです。テクノスカレッジでは、これら2つを目的とし、コミュニケーションを重視したグローバル教育を行うことで、VUCA(予測困難)な社会で求められる職業人を養成しています。

学内にいながら日常的に外国人とコミュニケーションを深めるしくみ

テクノスカレッジでは、学内にグローバルな舞台を用意しています。海外姉妹提携大学の学生を、授業のサポートをするTA(ティーティングアシスタント)として受け入れ、日常的に日本の学生と触れ合えるしくみがあります。授業中はもちろんのこと、授業以外の時間でもいつでも交流することができます。

また、全ての海外姉妹提携大学の学生と教員が日本のテクノスカレッジを訪れる2週間の「インターナショナルウィーク」では、学生同士や教員同士が学内外で交流。学院が有する長野県の宿泊施設で合宿をしてワークショップを行うなどコミュニケーションを深めています。

海外姉妹提携大学との日常的なコミュニケーションをオンラインで実施

海外姉妹提携大学のアメリカ・ニューヨーク州のH&WS (ホバート・アンド・ウィリアム・スミス大学)との交流プログラムは、コロナ禍の2020年度はオンラインで実施。現在はレギュラープログラムとして、日本の朝とアメリカの夜の時間帯をオンラインで結び、1時間のうち英語30分、日本語30分のコミュニケーションを行っています。同世代の学生とそれぞれの興味や専門分野について、お互いに相手の母国語でコミュニケーションを取り合うことでグローバルな情報を得るトレーニングともなっています。

また、今後は自治体や近隣の大学とも連携し、地域の留学生とテクノスカレッジの学生が日常的に交流するプログラムを計画しています。これらのプログラムによって、コミュニケーション力はもちろん異文化理解や多様な価値観の理解をさらに深められることを期待しています。

SDGsを共通テーマに世界を知る、オックスフォード大学研修

テクノスカレッジの海外研修制度の中でも人気のプログラムは、毎年イギリスで3週間行われるオックスフォード大学研修です。語学研修だけでなく、大学の学生や教員と交流するしくみを導入しています。2020年はオンラインで実施し、SDGsを共通テーマとして課題に取り組み、英語でのプレゼンテーションを行いました。オンラインならではの良さも生かし、今後はオンライン型と渡航型の双方のプログラムを用意していきます。

また、アメリカのニューヨーク州立大学のアート系部門パーチェス校との交換留学の機会もあります。「テクノスアートプログラム」と称して、現地の学生たちと共にエンターテインメントを言葉の壁を越えて学び、お互いの学園祭のステージに参加するプログラムを行っています。

さらに海外姉妹提携大学以外でも、「好きな国」×「好きな期間」×「好きな目的」を組み合わせ自由に海外留学できるサンドイッチ留学制度があります。自分の興味に合わせて、行きたい国や大学を選び、テクノスカレッジのサポートを受けながら3カ月や1年などの中長期の留学ができます。

本格的な職業体験で実務と現場を学ぶ、海外インターンシップ

テクノスカレッジでは、グローバルな職業人を育成するために、海外インターンシップを行っています。例えばホテル科の学生がインドネシアのリゾートホテルのスタッフとして約1カ月インターンシップを経験するなど、海外経験と職業体験を同時に得ることができるプログラムです。

海外に渡航した学生は、帰国後には ①自立心が養われて何事にも積極的になる。②自己肯定感が高まることで、自分に自信が持てるようになる。といった効果があり、学ぶ姿勢が大きく変化することが多いと言えます。

専門領域の課題解決ができる職業人を育成するグローバル教育

近年、教育現場での導入が進むPBL(課題解決型学習)。その考え方に基づいたプログラムとして、海外姉妹提携大学と独自のプログラムを実施しているテクノスカレッジの「グローバルラーニング」。これらは全てカリキュラムに組み込むことで、実務的な視点から職業人としてのグローバルな感覚を磨いていくことを目的としています。

普段の学科の授業においても海外を意識した教育を行っています。例えば、旅行業界は日本企業だけでなく、イギリスやアメリカの旅行会社の今について知る。舞台のセッティングでは、日本とニューヨークブロードウェイの舞台設定とにはどのような違いや慣習があるかを知る。など、常にグローバルな情報との接点を持てるカリキュラムになっています。学生の視野を広げ、自らの気づきによって積極的に海外への関心や活動を活性化することを狙っています。

語学だけでなく、コミュニケーション力を重視し、グローバルな情報リテラシーと人脈を獲得するテクノスカレッジの「グローバルラーニング」。世界を相手に、多様な業界の最新事情や直面する課題を解決できる職業人を育成する取り組みとして、いま注目されています。

※1 Internet World Stats 「INTERNET WORLD USERS BY LANGUAGE Top 10 Languages」
https://www.internetworldstats.com/stats7.htm

総合学院テクノスカレッジ
https://www.technosac.jp

本掲載情報は2021年6月時点のものです。

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