受験生の意欲にブレーキをかける、5つの保護者タイプ

 子どもが大学受験で全力を発揮するためには、保護者のサポートが欠かせません。ところが、保護者自身が気づかぬうちに、子どもの意欲にブレーキをかける言動をとっていることも。受験期の子どものいる保護者が陥りやすい5つのタイプを解説します。

【タイプ1】何でも口出しタイプ

 事あるごとに口出しをしたがるタイプ。子どもの進路に関心をもち、情報を集めたり助言したりする姿勢はよいのですが、大学受験はあくまでも子ども自身のイベントです。親が過度に介入すると、子どもが主体的に考えて人間的に成長する機会が失われますし、入学後に「本当はこうしたかった」といった気持ちがくすぶり続けるかもしれません。さらに挫折した際、「親が言うとおりにやったらこうなった」と責任転嫁して自分で立ち直ろうとする気力がわかないことも考えられます。このタイプの保護者は、「子どものため」と信じて行動していますが、実際は子どもが失敗することに強い不安や恐怖心を抱き、そこから逃れるために過干渉になっているケースが少なくありません。将来の道を決めるのは子ども自身であり、保護者はあくまでも支える役割であることを忘れないでください。

【タイプ2】ブランド至上タイプ

 大学のブランド力や偏差値ばかり気になるタイプ。子どもが有名大学に進学したら鼻が高いかもしれませんが、そういう虚栄心を子どもは敏感に感じ取ります。子どもから「○○大学で学びたい」と相談された際、「そんな大学は知らない」「○○大学にしたら?」などと確たる理由もなく反対したら、「自分の将来より見栄のほうが大事なのか」と、一気に信頼を失ってしまうでしょう。ひと昔前に比べ、大学選びの基準は大きく変わりつつあります。今でも偏差値は重要な要素の一つですが、その一方で高校までに「自分は将来何をしたいのか」「そのために何を学ぶとよいのか」を考えるキャリア教育に取り組むことなどで、学びの内容を重視して大学を選ぶ傾向が強まっています。子どもと進学先について話し合う際には、そうした点にも留意してください。

【タイプ3】無関心・放任タイプ

 子どもに全てを任せていると言うと聞こえはよいが、その実、子どもの進路に関心がなく放任しているだけ、というタイプ。確かに自分の進路を当人が主体的に考えることは大切ですが、まだ社会を知らない高校生ですから大人のアドバイスを必要としています。最近の大学受験の事情がわからなくても子どもの話に真剣に耳を傾けたり、一緒に調べたりといった協力的な姿勢を見せると、子どもは保護者の存在を心強く感じて受験に立ち向かう気持ちの支えとなります。逆に「どうせ聞いてもわからないから」と聞き流していると、子どもは「自分の将来を真剣に考えてくれない」と感じ、投げやりな気持ちになりかねません。このタイプの保護者は、大学進学にかかる費用などの情報にも疎く、経済的な問題に直面するケースもあります。

【タイプ4】ネガティブ思考タイプ

 保護者が悲観的になりやすく過度の心配や不安を抱いていると、それが子どもにも伝染して受験に悪影響を及ぼす恐れがあります。たとえ発破をかけるつもりでも、「このままだと失敗すると思う」「みんなはもっとがんばっている」などと、ネガティブなメッセージを送り続けると、それが子どもに刷り込まれて自信を失ってしまいます。もともと悲観的と自覚している保護者は、できるだけポジティブなメッセージを伝えるように心がけましょう。もちろん、ポジティブ一辺倒がよいわけではなく、妥当な心配や不安の理由を子どもに指摘して、適切な対策を話し合うのは悪いことではありません。

【タイプ5】何事もお金タイプ

 大学進学に多額の費用がかかる事実を子どもに理解させることは、「無駄にしてはいけない」という気持ちを起こさせる意味でも大切です。だからといって、お金のことばかりを話題にすると、子どもは過度のプレッシャーを感じたり、「お金のことしか考えていないのかな」と誤解させたり、いろいろとマイナス面が出てきます。子どもにお金の問題を理解させるためには、志望大学の入学から卒業までにかかる費用を調べさせるとよいでしょう。また、受験料も無視できない額ですが、ある程度の併願は気持ちの安定につながるため、できれば切り詰め過ぎないようにしたいものです。

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