高1、高2の保護者が、大学受験に向けて、今知っておくべきこと

現在、大学入試は多様化しており、保護者世代が受験生であった時代とは、大きく様変わりしています。これからお子さまが大学受験に向かおうとしている保護者のかたにとって、知っておいたほうがよい入試の知識と、お子さまをサポートする方法をご紹介します。


保護者世代の受験事情と最も異なるのは、受験方式の多様化

 保護者世代の大学受験事情と、現在の大学入試が最も異なる点は、受験方式の多様化です。国公立大の場合、共通のセンター試験と大学が独自に課す個別試験の総合点で合否が判定されるという点では、共通一次の時代とさほど変わっていません。

 

しかし、私立大学の場合、大きく様変わりしています。保護者の皆さんが受験された頃は、3教科型で受験機会は1回のみというパターンが多くありました。現在は、センター試験の得点を入試で活用できる「センター利用入試」や2科目で受験できる方式、特定の科目の配点を高く設定している方式なども実施されています。センター利用入試や、科目が少ない入試方式は、一般的な3教科型よりも合格ラインが高い場合が多いので注意が必要です。また、学内併願ができるよう入試日をたくさん設けている大学・学部も増えています。

 

いずれにしても、お子さまが志望する大学の入試要項は必ず確認したほうがよいでしょう。

 

 

受験までの1年間の流れを把握して、サポートに役立てる

 次に高2の3学期から、受験までの大まかな流れを見ていきましょう。最近、高2の3学期を「受験ゼロ学期」と位置づける高校が増えてきました。この時期は、受験勉強に向けた学習習慣をつける時期だと考えましょう。

 

高3の1学期は、まだ多くの高校生が部活に取り組んでいる時期です。そのため、学習時間の確保に悩む高校生も多く見られます。一方で、最後まで部活に専念したほうが受験勉強への気持ちの切り替えがうまくいくというケースもあります。

 

夏休みは「受験の天王山」と言われる重要な時期。ほとんどの受験生が学習時間を増やし、受験に向けた基礎固めを行う期間です。夏場の体調管理がポイントになります。

 

2学期に入ると受験対策が本格化します。模擬試験を受験する機会が増え、成績の伸び悩みから進路変更に悩む受験生も。模試の結果に一喜一憂させず、相談があったら真摯に受けとめることが大切でしょう。

 

受験直前期は、志望大対策に注力している時期。無理をしがちな時期なので、体調管理が、保護者ができる大切なサポートになるでしょう。

 

 

お子さまのモチベーションアップにつながる協力を

 大学受験は長期に渡って努力を続ける必要があります。時には、お子さまの学習意欲が途切れてしまうこともあるでしょう。そのような場合、「憧れの志望大に合格したい」という意志が、勉強に向かう最大の原動力となります。お子さまが志望大を決めきれていないような場合、オープンキャンパスに参加するようにアドバイスするなど、目標をもたせるような働きかけが大切です。

 

 

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