手をかけすぎないのが効果的? 高校入学後の子どもへの接し方を考える

手をかけすぎないのが効果的? 高校入学後の子どもへの接し方を考えるこの6月に芝中学校・高等学校で開かれた「東京私立男子中学校フェスタ」。東京都の私立男子高校案内に特化したイベントだが、注目のパネルディスカッションは幅広い受験生の保護者にためになる内容だったようだ。高校受験に詳しい、安田教育研究所の安田理氏に伺った。

 

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「東京私立男子中学校フェスタ」はおもに中学受験の保護者が対象でしたが、高校受験の保護者にも参考になるお話がありましたので、ご紹介しましょう。

 

今年は麻布学園・開成学園・武蔵高等学校中学校の3校の校長先生によるパネルディスカッションが目玉でした。この3校は、東京で男子校の御三家といわれている伝統校で、それぞれの校長先生が顔をそろえるのはめずらしいことです。テーマは「男子教育について」。司会は、今年の実行委員長である本郷中学校・高等学校の校長先生でした。
私は昨年ある受験情報誌に「『手をかける』ことは『足を引っ張る』こと」という文章を書いたのですが、今回のディスカッションではその内容と多く重なりました。「今の男の子に不足している部分」「母親に心してほしいこと」「校長として意識していること」など、先生がたのお話は長年の経験に裏打ちされているだけに含蓄があります。さすがに、とても面白いディスカッションでした。
中でも、印象に残ったフレーズを書き留めていましたのでご紹介します。女子の保護者のかたにも参考になるでしょう。

 

●入学してすぐに大学受験のことを言うと、心が折れてしまう
●入学式の時、生徒には「入学おめでとう」、母親には「子育てご卒業おめでとうございます」と言う
●勉強が遅れていても、熱中するものがあればOK
●手を出さない。口を出さない。しかし、目で見ている
●あえて危険なことをさせる。たとえば、海外研修では、海外の提携校に生徒だけで出す
●覇気・意欲・内からわくエネルギーを育てたい

 

出典:我が子が高校に入学したら、「子育てから卒業」[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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