歯が立たない問題も「訓練」になる? 小3男子の保護者に専門家がアドバイス

歯が立たない問題も「訓練」になる? 小3男子の保護者に専門家がアドバイス国語のテストを受けても、問題の意味を理解することすら難しい……と悩む、大ざっぱな性格の小3男子の母親。どのような勉強法が効果的なのか、平山入試研究所の小泉浩明氏にアドバイスをもらった。

 

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【質問】
問題の意味を解読することすら難しいことが多いです。また、文章を一文ずつ筋道立てて理解しながら読むこともできません。それでも「訓練」だと思い、歯が立たないような問題も解かせるようにしています。(小3男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
入試問題で点数がとれる国語力を付けるには、一つひとつステップを踏んで、苦手を克服することが大切です。難しい問題をやみくもに解くのではなく、地道で手順を踏んだ学習が効果的です。

 

●どこでつまずいているのかを見つける
「一文ずつ筋道を立てて理解できない」のは、意味がわからない言葉が多いのかもしれませんし、実は読み飛ばすクセが付いているのかもしれません。苦手を探り、一つずつ克服していく必要があります。

 

●(1)語彙 →(2)読解→(3)解答 の順に弱点を見つけていく
つまずいている原因を見つける作業は、語彙(ごい)→読解→解答の順になります。問題文を読んで知らない言葉がたくさん出てくるのであれば、語彙力不足が考えられます。読解に不安があるのなら、まずは音読させてみてください。音読であれば、読み飛ばすことなく、どの言葉がわからないのかも把握できます。どのような問題でどのように間違えるのかを調べれば、解き方がわかっていないのか、問題文が読めていないのかがわかります。

 

●弱点の克服
語彙が苦手であれば漢字や言葉の問題集を1日に15分程度、毎日勉強させましょう。読解であれば音読から始めて、次に黙読で筆者のイイタイコトをまとめさせます。問題文の内容はやさしくて短いものから、難しくて長いものへと徐々に難度を上げていきます。一番苦手な部分を中心にバランスよく勉強してください。

 

出典:「訓練」だと思い、歯が立たないような問題も解かせています[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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