苦手を得意に変える! 中学受験対策に効果的な「まちがいノート」とは?
中学受験に向け、この時期小学6年生はどのような対策を取るとよいのだろうか。森上教育研究所の森上展安氏によれば、5年生の間に小学校で習う単元をひととおり終え、得意な分野と苦手な分野が混在している子どもが多いと話す。苦手を克服するには、ある習慣をつけること、と教えてくれた。
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今ぜひ取り組んでいただきたいのが、まちがいについてノートに整理していく習慣づけです。私はこのノートを「まちがいノート」と名付けています。この「まちがいノート」に書き込む習慣をつけておくと、同じまちがいをしなくなるだけでなく、その単元への理解がさらに深まっていきます。つまり、苦手が得意に変わっていくのです。
たとえば、1週間に算数を3時間やった場合、すべてのまちがえた問題の中で特にお子さまご自身が「できるはずだと思ったのにできなかった、悔しいなあ」と感じた問題が5問あれば、それをノートに記していくようにします。まちがえたすべての問題でなくてかまいません。
補助線を一本ひけなかったとか、単位を間違えたとか、わからなかった点とその先の考え方をわかるように書かせてください。どこまでを理解していて、どこから先で間違えたのかを確認する作業です。それを、算国理社の教科別につくり、記録していく習慣をつけさせます。そして、塾の組分けテストの前など、月1回程度見直すようにしてください。
「まちがい」「失敗」こそが大事です。まちがいや失敗を叱るのは論外。まちがいは宝物、と保護者のかたがお子さまの価値観を転じてあげてください。