増えるSSH指定校 理系を目指す受験生はチャレンジを、と専門家
高校教育の段階で、先進的な理系人材を養成しようという取り組みのSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)。受験校の選定にあたって、SSH指定校をどのように意識していけばよいだろうか? 高校受験の専門家である、安田教育研究所の安田理氏にアドバイスを伺った。
***
平成26年度にSSHに指定されたのは、以下の9校です。
【開発型】(新規) 計4校
茨城県立竜ヶ崎第一/国立東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都)/富山県立富山中部/私立高槻(大阪府)
【実践型】(継続) 計5校
千葉県立船橋/私立市川(千葉県)/東京都立戸山/福井県立藤島/岡山県立岡山一宮
現在までにSSHに指定されている学校数は200校を超え、鳥取県以外のすべての県にSSHがあります。従来、指定される学校は公立の伝統校が多かったのですが、最近では岐阜県の岐阜農林や静岡県の浜松工業など専門学科高校も指定されるようになっています。また、埼玉県の川越女子(県立)、岡山県の清心女子(私立)など、公立・私立の女子高校がいくつも指定されています。
SSHに指定されると、5年間にわたり多額の支援が受けられるため、高校の実験設備などは格段によくなるほか、大学や研究機関・民間企業との連携で先端的な勉強ができます。子どもが将来、科学技術分野に進みたいのであれば、SSHにぜひチャレンジしたいものです。