中学受験のプロが教える、国語記述問題の回答法

中学受験のプロが教える、国語記述問題の回答法読書好きで国語の問題ではあまり苦労をしない、という小4女子。しかし、記述式問題では「抽象的な答え」と「具体的な答え」のどちらを選ぶべきかがわからず、時々まちがえてしまうという。採点基準もあいまいに見えると悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスをする。

 

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【質問】
小さい頃から熱心に読書をしているおかげで、文章を読むのも理解するのも早く、国語ではあまりで苦労をしていないようです。けれども、記述式問題では「抽象的な答え」か「具体的な答え」かがわからず、時々まちがえてしまいます。親から見ても出題する側の基準が曖昧で、なぜまちがいなのか首をひねります。出版社によっても書かせ方が違うようで困っています。(小4女子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
本文中に「抽象的な表現」と「具体例」がある場合、「抽象的な表現」を優先するという原則を心がけましょう。なぜなら、「具体例」は「抽象的な表現」の一部分ですから、「具体例」だけでは筆者の表現したいことを言いつくしていない可能性があります。

 

ただし、「具体例」を書くべき場合もあります。たとえば、「文中の具体例をあげながら40字以内で説明しなさい」などの場合は、具体例を挙げることが条件になっています。

 

迷うのは、「具体的に説明しなさい」と問われる場合です。「具体例をあげて説明すること」を求めているのか、あるいは単に「わかりやすく説明すること」を求めているのかで困ります。もし、志望校でこのような表現の問いが頻出するのであれば、どのような答案が期待されているのか、学校側が用意している模範解答を研究しましょう。

 

確かに出版社によって書かせ方が違うかもしれません。しかし、何も基準を持たずに問題を解くわけにはいきません。一つの原則に基づき問題を解き、例外が出てきたら一つひとつ学んでいくような姿勢が大切です。

 

出典:国語の記述式問題では「抽象的な答え」と「具体的な答え」のどちらを書くべきでしょうか?[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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