「マララさん」を知っている? クイズ形式で振り返る時事問題
「女性が教育を受ける権利」を主張したために、反対勢力から襲撃された少女、マララ・ユスフザイさん。その後奇跡的に回復し、アメリカの国連で行った演説は世界中で話題となった。そこで、ニュースをクイズ形式で振り返り、受験対策として時事問題を学ぶきっかけに役立ててはいかがだろうか。
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Q1 マララさんはどこの国の人?
A.アフガニスタン
B.パキスタン
C.アメリカ
……正解は、「B.パキスタン」。
マララ・ユスフザイさんは、1997年パキスタン北西部スワト地区生まれ。女子校を経営する教育者の父のもと、教育の大切さを教えられて育った。
2009年1月、イスラム教過激派のタリバーンがスワト地区を支配。イスラム教の古くからの教えを厳しく守るタリバーンは女性に対する教育を禁じ、スワト地区でも女子が学校に通うことを禁止してしまう。
そんな中、マララさんはイギリスのBBC放送の求めに応じブログを開始し、タリバーンに知られれば命の危険があるにも関わらず、自分たちの置かれた状況を投稿し続けた。
その後、スワト地区のタリバーンは政府により追放され、再び学校に通えるようになったことから、政府は一連の行動を讃えて実名を公表。マララさんは積極的にテレビや新聞などの取材に応じ、タリバーンを批判して女子教育の必要性を訴えた。
タリバーンはそんなマララさんを、「イスラムの教えに反するもので、欧米よりの教育を広めようとしている」と非難。2012年10月、学校帰りにバスに乗り込もうとしていたマララさん(当時14歳)を銃で襲撃する事件へと発展した。
なお、Aのアフガニスタンは、パキスタンと共にタリバーンが活動の拠点にしている国、Cのアメリカは、マララさんが演説を行った国連本部(ニューヨーク)がある国である。