「やる気が出ない」高校2年生のムスメ 友人のアドバイスに驚愕!
マンガ家・おぐらなおみ氏の高校2年生になるムスメのマーちゃん。運動会に全エネルギーを注いだせいか、最近は「やる気が出ない」とつぶやくばかり。そんな中、教室でクラスメイトにアドバイスを受けた、と深刻な顔つきを見せるが……。
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ムスメの最近の口癖は「やる気が出なくてさー」でございまして。
「どうも調子が悪い」のときもあるし、「常に眠い」とつぶやくこともあります。
(まあ「お肉が食べたい、お腹いっぱい食べたい、肉肉肉」という口癖もあるのですが、
これはあっさり無視しております。いつものことだし。)
んでもって上記の口癖を解析してみると、どうも疲れているのではないかと思うわけですね。
何が疲れるのか、と考えてみると、うーん、どうも運動会ロスではないかと。
「疲れ」というよりは「喪失感」と言ったほうがいいのかもしれません。
まったくもって運動会が終わったのなんて1か月も前のことなのにまだ引きずるか!
という感じではあるのですけど……。
行事関係には熱心に取り組んでしまうムスメなので、これから先、行事の度に
こんなことではちょっと心配だなあ。部活動を引退するときにはどうなっちゃうの?
まだそんな心配は早いような気もするのですけど、高校生活って実質あと1年くらいです。
……きっと、あっという間に終わっちゃうんでしょうね。
で、やる気のなさみたいなものはムスメ本人も気にしていて、クラスメイトに何気なく
相談してみたらしいのです。このところ勉強に身が入らないんだ的な相談を。
その答えをマンガに描いてみたのですが、大人っぽいなあと感心した次第です。
勉強というものに感情を持ち込まず、ただ淡々とこなしていくものと捉えて、
時間になったら机に向かう。机に向かったら何も考えずにただ取り組む。
そして「達成感を褒美にしてはいけない」ということ。なぜなら達成感と結果は
連動しないから。
うーん、こうやって改めて読み返してみても、達観してる感がありますね。
多分このクラスメイトは、そうすることがいちばん効率がいいと思ったのでしょう。
達成感というのは「これだけの時間を割いて取り組んだのだから、えらいよ自分!」と
自画自賛することかなあ。確かにそれだけを目標にしてしまうのはよくないかも……、
などと親子でしみじみと話し合ったわけです。
この言葉を聞いたムスメは「意味がわからない」といった体(てい)で
ポカーンとしていたらしいですけど、同級生の鋭い言葉に多少は刺激を受けたはず。
気持ちが引き締まってくれたらいいなあと思います。
そして、ついでに私のほうの怠け心も引き締まりそうな勢いです。
しっかりしてるわー、よその子ながら……。