県立高校の逆襲なるか? 教育力向上を目指す神奈川県に大きな期待

県立高校の逆襲なるか? 教育力向上を目指す神奈川県に大きな期待過去には、ア・テストの実施など独自の制度を採用し、その後は複数志願制、推薦入試、前期・後期選抜などと変化してきた神奈川県。それが、2013(平成25)年春より前期・後期選抜を廃止し、入試の一本化に踏み切った。私立に負けまいと邁(まい)進する県立高校の取り組みについて、高校受験のエキスパート・浅野剛氏に伺った。

 

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神奈川県では2010(平成22)年度より県立高校全体の教育力向上を目指して、さまざまな取り組みが行われています。そこで、すべての高校に共通に求められるテーマの先導的な役割を果たす「研究推進校」に70校、特色あるテーマの教育を深化させ、自校の魅力ある教育の実践・発信を積極的に行う「教育実践校」が54校指定されています。

 

中でも、公立高校の大学進学実績向上に関しての受験生や保護者の期待は大きく、「学力向上進学重点校」として18校が指定され、そのうち横浜翠嵐高校と湘南高校がこれらのけん引役を担う「アドバンス校」になりました。また、文部科学省からは、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)として、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校など数校が指定されており、先進的な理数教育を行うとともに、科学技術の未来を担う人材を育成しています。

 

これから神奈川県の入試制度を知り、受験対策をする皆さんに伝えたいのは、漠然とでも自分の適性や将来やりたいことを見極めて、「本当に行きたい高校」を見つけることです。その高校の教育の特色などを研究して、早めに準備を始めてください。受験勉強というと中3になってから……というイメージがあるかもしれませんが、定期テストや日々の授業でがんばること、中1・中2のうちにさまざまな本や新聞を読むこと、自分の考えを話す、書く練習をすることなど、すべてが受験につながってくるのです。この機会に、ぜひ進路についてご家庭で話し合う機会を持つことをおすすめします。夢に続く、確かな第一歩を踏み出してください。

 

出典:どうなる? 神奈川県の高校入試 -ベネッセ教育情報サイト

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