大学受験にハンデ? 英・数・国の授業時間数から公立と私立の違いを専門家が分析

公立中高一貫校は私立中高一貫校よりも指導要領に拘束されて授業時間が少ない傾向にある。その授業時間が、各教科でどのように使われているのかにも注目したい。首都圏の任意の公立11校と私立10校を近い条件で抽出、授業時間の割り振りを調査分析した、森上教育研究所の森上展安氏に話を聞いた。

 

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【教育内容、授業時間数詳細】

公立11校と私立10校の教育内容、授業時間数詳細の表(首都圏/任意抽出)

●各教科の週当たりの授業時間数
理・社の授業時間数にはそれほどの差はないが、数学と国語では25%~30%ほど私立の週当たりの授業時間数が多い。英語に至っては40%もの差がある。英・数・国は大学受験では避けて通れない教科で、受験生・保護者が重視する科目でこの差は大きい。

 

●週当たりの英・数・国の授業時間数
私立」は公立」に比べ31.4%、指導要領と比べても49.4%多い。指導要領に沿っている公立の時間数は、大学受験で大きなハンデとなるだろう。

 

●その他の調査結果
主要5教科の授業時間数は私立と公立での差が少なく、全教科の授業時間では私立が5.5%多いだけにとどまった。

 

また、全教科の中で英・数・国が占める授業時間数は、私立が約49%で公立と指導要領が約39%。10%の差があり、私立が英・数・国に重点を置き、公立が指導要領に沿っていることがわかる。

 

英・数・国の授業時間数が少ないことは、大学受験で大きなハンデとなりかねない。特に英語は、文系だけでなく理系においても重要な教科であることを考えると、私立と公立の違いを考える際の大きなポイントである。

 

出典:私立と公立、どう違う?[中学受験 3年生] -ベネッセ教育情報サイト

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