受験生・保護者が重視すべき文化祭の確認事項[中学受験]
保護者にとっても文化祭は、志望校を絞り込み、決定する子どもの相談に乗ってあげるために必要な学校情報を収集する良い機会だ。部外者に対しては、普段はお客さま応対の在校生でも、文化祭では少し気が緩んで普段の言動になるので、在校生に接するには良い機会となる。チャンスがあれば、先生と生徒の会話から、普段の学校を垣間見ることもできる。また、学校案内ではわかりにくい学校全体の雰囲気から校風を理解することができる。
受験生本人が主体となって訪問する文化祭だが、受験生は文化祭でどのような事項を確認すべきかわかっているだろうか? わかって参加しなければ、楽しいだけで終わってしまう。保護者のほうから、重視すべき事項について子どもに確認しながら、文化祭を見て回るとよい。また、受験生は社会経験が少ない小学生であることを考えると、理解し易い事項に着目すべきだと思う。「在籍者アンケート」で受験生が重視した文化祭の確認事項が何かを調査した。
【表1 受験生が重視した文化祭の確認事項】
( )の数値は、受験前に参加した在籍校の文化祭で、「求める学校にピッタリ適合した」と回答した%を示している。どの確認事項も保護者に行った同アンケートの回答よりも数値が高く、小学生でも理解できる確認事項といえる。つまり「我が子に合った学校」を志望校に選定するためには、文化祭で( )の%が高い事項が、受験生本人の感覚に「ピッタリ適合」した学校かどうかを確認すればよいことになる。
「適合した」という回答が多かった、「在校生のやる気は?(楽しそうな生徒が多いか)」「学校は自分の性格に合っているか?(学校は楽しそうか)」の共通点を見ると、「我が子に合った学校」を選定するための確認事項は、どちらも「楽しそう」がキーワードになっている。
文化祭で保護者が確認すべき事項を、受験生本人と同様に見てみよう。保護者が確認すべき事項は、在校生・学校全体・他の保護者の外面・内面・活力であった。オープンスクール・文化祭の分析では、活力や外面的事項は保護者の感覚に合うかどうか判断しやすいが、「我が子に合った学校」かどうかは見極めづらい。逆に、内面的事項は保護者の感覚に合うかどうか判断しにくいが「我が子に合った学校」かどうかは見極めやすい傾向にあった。文化祭の保護者が確認すべき事項でも、同様の傾向が見られる。
【表2 保護者が重視した文化祭の確認事項】
( )の数値は、受験生本人へのアンケートと同様。受験生本人の確認事項では「適合した」という回答が50%を超えた項目が多いが、上記保護者の確認事項を見ると50%以上は1件で、30%以下の事項も3件もある。求める学校に「ピッタリ適合した」と回答している保護者が受験生本人よりも少なかったのは、学校に対する評価が子どもより厳しいからだと言える。または、受験生本人よりも、求める学校が明確に捉えられないため「ピッタリ適合」という評価にならない保護者が多いのかもしれない。上記の確認事項を参考に、お子さんと一緒に文化祭に参加して「我が子に合った学校」かどうか、を見極めてほしい。
受験生本人が主体となって訪問する文化祭だが、受験生は文化祭でどのような事項を確認すべきかわかっているだろうか? わかって参加しなければ、楽しいだけで終わってしまう。保護者のほうから、重視すべき事項について子どもに確認しながら、文化祭を見て回るとよい。また、受験生は社会経験が少ない小学生であることを考えると、理解し易い事項に着目すべきだと思う。「在籍者アンケート」で受験生が重視した文化祭の確認事項が何かを調査した。
【表1 受験生が重視した文化祭の確認事項】
「在校生のやる気は?(楽しそうな生徒が多いか)」(59%) |
「学校は自分の性格に合っているか?(学校は楽しそうか)」(58%) |
「総合的相性は?(入学後の学校生活に好イメージが持てたか)」(53%) |
「学校の雰囲気は?(自分の性格・資質を向上するうえでプラスか)」(52%) |
「在校生の雰囲気は?(自分の性格・資質を向上するうえでプラスか)」(50%) |
「自分がイメージしたものと比べ学校の雰囲気は?」(48%) |
「在校生との相性は?(自分と同じタイプの在校生は多いか)」(46%) |
( )の数値は、受験前に参加した在籍校の文化祭で、「求める学校にピッタリ適合した」と回答した%を示している。どの確認事項も保護者に行った同アンケートの回答よりも数値が高く、小学生でも理解できる確認事項といえる。つまり「我が子に合った学校」を志望校に選定するためには、文化祭で( )の%が高い事項が、受験生本人の感覚に「ピッタリ適合」した学校かどうかを確認すればよいことになる。
「適合した」という回答が多かった、「在校生のやる気は?(楽しそうな生徒が多いか)」「学校は自分の性格に合っているか?(学校は楽しそうか)」の共通点を見ると、「我が子に合った学校」を選定するための確認事項は、どちらも「楽しそう」がキーワードになっている。
文化祭で保護者が確認すべき事項を、受験生本人と同様に見てみよう。保護者が確認すべき事項は、在校生・学校全体・他の保護者の外面・内面・活力であった。オープンスクール・文化祭の分析では、活力や外面的事項は保護者の感覚に合うかどうか判断しやすいが、「我が子に合った学校」かどうかは見極めづらい。逆に、内面的事項は保護者の感覚に合うかどうか判断しにくいが「我が子に合った学校」かどうかは見極めやすい傾向にあった。文化祭の保護者が確認すべき事項でも、同様の傾向が見られる。
【表2 保護者が重視した文化祭の確認事項】
「学校全体の活力・活気」(66%) |
「在校生の活力・やる気」(47%) |
「学校全体の外面的な清潔さ・整理整頓など」(36%) |
「在校生の外面的な礼儀・服装・言葉づかい・態度など」(34%) |
「他の保護者の内面的な印象」(31%) |
「学校全体の内面的な印象」(30%) |
「他の保護者の外面的な礼儀・服装・言葉づかい・態度など」(27%) |
「在校生の内面的な印象」(26%) |
( )の数値は、受験生本人へのアンケートと同様。受験生本人の確認事項では「適合した」という回答が50%を超えた項目が多いが、上記保護者の確認事項を見ると50%以上は1件で、30%以下の事項も3件もある。求める学校に「ピッタリ適合した」と回答している保護者が受験生本人よりも少なかったのは、学校に対する評価が子どもより厳しいからだと言える。または、受験生本人よりも、求める学校が明確に捉えられないため「ピッタリ適合」という評価にならない保護者が多いのかもしれない。上記の確認事項を参考に、お子さんと一緒に文化祭に参加して「我が子に合った学校」かどうか、を見極めてほしい。