【大学入学共通テスト】「英語」の直前対策 予想問題を活用して時間配分と解答順の戦略を!苦手な問題形式はどうする?

いよいよ2021年1月に第1回を迎える大学入学共通テストが目前に迫ってきました。初めてということもあり、これまで以上に緊張を感じるという声をよく耳にします。特に英語については、センター試験の形式からの変更点が多いため、その傾向はより顕著なものに感じます。
そこで今回は、大学入学共通テスト「英語」の直前対策についてお伝えします。

この記事のポイント

共通テストの基本情報を再確認し、重点を置く箇所を見定める

まず、大学入学共通テストでは、センター試験から以下のような大きな変更があります。

  • ・リーディングは文法問題がなくなり、語数が約1200語増加
  • ・リーディングは設問数が減少し、1問あたりの配点比率が上昇
  • ・リーディングとリスニングの配点比率が1:1になるが、大学によっては比率が異なる

リーディングは文法問題がなくなり、語数が約1200語増加

共通テストに先立って実施された試行調査の問題を分析すると、リーディングは問題文もすべて英語になっています。また、センター試験では出題されていたような発音・アクセントや文法・語彙の問題は出題されておらず、第1問から第6問まですべての大問が読解問題によって構成されています。その結果、センター試験と比べると、語数が約4200語から約5400語へと、約1200語増加していて、これまでより「速読力」が求められることがわかります。

リーディングは設問数が減少し、1問あたりの配点比率が上昇

さらに、読解問題の数が増えたことにより、設問数が減少しています。設問数が減少したということは、1問あたりの配点が高くなっていることを表します。このことから、配点の高い問題に時間をかける・見直し時間を確保する・解答順を工夫して得点率を上げるなど、共通テスト本番でどのようにアプローチしていくか自分なりの作戦を立てることが重要となります。

試行調査では上記のような出題でした。しかし,あくまでも試行調査のため、その通りにならないこともある、ということに注意してください。

リーディングとリスニングの配点比率が1:1になるが、大学によっては比率が異なる

これまでのセンター試験では、リーディングとリスニングの配点比率が4(200点):1(50点)でした。一方で、共通テストのリーディングとリスニングはどちらも100点です。素点自体は1:1ですが、配点比率は各大学で設定することが可能です。

例えば北海道大学は、この比率を1:1のままとして扱いますが、神戸大はリーディング4:リスニング1として配点比率を扱うことを発表しています。すなわち、出願する大学によってリスニングの実際の配点比率が異なることとなります。改めて自分の出願する大学の募集要項を確認し、リーディング・リスニングそれぞれにかける勉強時間を計画する必要があります。

予想問題を活用し、自分にあった時間配分と解答順を模索する

前項でお伝えしたように、共通テストでは「速読力」に加えて、配点比率を加味して作戦を立てる必要があります。そこでこの項では、この2点を解決する直前対策をお伝えします。

・予想問題をさまざまな解答順で解き、自分に合った解答順と時間配分を見つける

  • (1)得点比率の大きい第5問を先に解答する作戦
  • (2)短い文章~長い文章へとだんだんとエンジンをかける作戦

そもそも、人にはそれぞれ得手不得手があるため、出題形式や話題によってかかる時間や得点率が異なるのは自然なことです。出題傾向がある程度予想される試験においては常に、「自分なりの時間配分と解答順」を、演習(リハーサル)を通して模索することが重要になります。そのため、試行調査の問題(第1回・第2回)や予備校・学習系出版社各社が発表している予想問題をさまざまな解答順・時間配分で解いてみることをおすすめします。

筆者が試行調査の問題を分析したところ、後半部分である第4問~第6問をどのような解答順・時間配分で解くかが鍵となる印象を受けました。
以下に、具体的な解答順を見つけるための切り口として、作戦例を2つ記載します。これらはあくまでも例ですので、参考にしながら、自分自身の有効な作戦を見極めていきましょう。

(1)得点比率の大きい第5問を先に解答する作戦
第5問は選択肢の真偽判定に時間を要しがちですが、他の大問に比べて得点比重が高い傾向が試行調査からうかがえます。そのため、第5問を確実に解答するために、最初に第5問に取り組んでしまう、という作戦です。時間配分を考える際も、第5問にややゆったりと時間を割くことがポイントです。

(2)短い文章~長い文章へとだんだんとエンジンをかける作戦
第1問~第3問までは共通テスト内では比較的短めの文章量となっています。当日は緊張してしまう可能性もあるため、まずはこの第1問~第3問の文章で慣らすという作戦です。第1問~第3問までは、センター試験と同様に後半に進むにつれてだんだんと難度が上がっていく印象があります。そのため、第1問~第3問までは順に解き、後半の第4問~第6問については得意・不得意も加味した上で改めて解答順を自分で模索・設定すると良いでしょう。

苦手な問題形式を反復演習し、得点力を養成する

共通テストの各大問には出題形式の特徴があります。この特徴をとらえた上で、「どの問題に演習が必要か」を自分なりに分析することが大切です。

例えば、リーディングとリスニングの配点比率が1:1の国公立大学を受験するならば、リスニングの対策にも重点を置く必要が出てきます。また、リーディングの予想問題を解いてみた結果、第4問に苦手意識を感じるようであれば、過去にやったことのある問題でも構いませんので、とにかく第4問の演習量を増やすことが大切です。また、図表の問題であれば、問題文に目を通した後に図表を読み取り、根拠を探すといった解法を、繰り返し実践することで解答速度を速めることができます。

直前期という時間が限られた中では、「必要な演習を」「いかに効率的に」できるかが重要になってきます。自分にとって苦手な問題形式や確実に得点したい問題形式に的を絞って演習することこそが、直前期の最良の対策と言えます。

まとめ & 実践 TIPS

共通テストになる、とはいっても、受験生の皆さんがこれまでの勉強の成果を出しきる場、という点においては従来のセンター試験と変わりはありません。自分自身の万全の準備によって、不安を自信に変えられるよう、この直前期を過ごしていってほしいと思います。残り期間はわずかですが、全力を尽くして頑張りましょう!

株式会社プランディット 英語課 堀内(ほりうち)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの英語教材の編集を担当。

プロフィール

株式会社プランディット

1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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