家庭でできる小学校英語 家庭でできる英語活動【第1回】

2011(平成23)年度から、小学5、6年生に対して外国語活動が必修化されました。
そのため、家庭でも何か始めたほうがいいかしらと悩まれている保護者のかたも多いと思います。外国語への興味・関心を高めるために、保護者はどんなことをしているのでしょうか。当サイトが過去に行ったアンケートでは以下のような結果が見られました。(アンケート期間:2008年、回答者数:742人)





【図 ご家庭でお子さまの英語への興味を盛り上げるためにしていることは?】



小学校現場で英語の指導をし、英語に関する本を数多く執筆されている粕谷恭子先生に、家庭で楽しく英語に触れるためのコツをお話ししていただきました。

<家庭でできる小学校英語(動画)>



Q.「小学校での外国語活動のために家庭で何をすればよいのでしょうか」


A. 2点、お話ししたいと思います。
一つ目はご家族の興味のあること、ご家族の皆さんが共通で(ばらばらでもよいのですが)、興味のあるテーマを入り口にしてはいかがでしょうか。スポーツが好き、食べ歩きが好き、映画が好きなど、いろいろなことがあると思います。まず、「これはやらなきゃならないんだ」「まずはあいさつから覚えましょう」など、そういう思い込みを捨てて、ご家族のかたが本当に好きなことから入っていかれるのがいいと思います。動物が好きだったらこの動物は英語で何ていうのかな、この動物が住んでいる国は英語で何ていうのかななど、そういう身近なところから入っていかれることがひとつ目の提案です。

二つ目は、英語の音をご家庭に取り入れましょうということです。私もそうですけれど、たぶん、保護者の皆さんがいちばん不安なのは、自分によい発音ができないということだと思います。そうしたときに、英語の歌でも映画でもニュースの副音声でもけっこうですので、内容のわかったものを、英語の音でもう一回聞くというのはとてもよいことです。英語の音を楽しく、ご家庭に取り入れることをご提案いたします。

次回は、小学校で行われるアクティビティーの中から、家庭でも楽しめるものをいくつかご紹介します。


プロフィール


粕谷恭子

東京学芸大学教授、聖マリア小学校英語科講師。『みんなあつまれ!はじめての子どもえいご』をはじめ、子どもの英語教育に関する著書も数多い。

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