小学校で必修化された英語 「食べ物」をテーマにALTの模擬授業を体験!
2011(平成23)年度から、小学5、6年生に対して必修化された外国語活動。ベネッセ教育情報サイトのアンケートによると、小学校での外国語活動に保護者が期待しているのは、「外国の人と抵抗なく接することができる」や「外国に興味や関心をもつ」こと。コミュニケーション能力の素地を養うために、どのような活動が行われているのだろうか。小学校現場で英語の指導をし、英語教育に関する本を数多く執筆されている粕谷恭子氏に話を伺った。
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ALT(外国語指導助手Assistant Language Teacher)の模擬授業の例を紹介します。
まずはお互いの好きなもの、今回は好きな食べ物について知る活動です。子どもたちにとって身近な食べ物を題材にすることで、外国語に対するハードルが低くなります。
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(一部、大意を和訳して掲載します)
ALT:今日は食べ物についての勉強をするよ。OK? これらの絵を見て!
(黒板に、6枚の食べ物の絵が貼ってある)
おいしそうだね。見ていると、お腹が空いてくるね。
(名前を読み上げる)
Ramen, pizza, cake, ice cream, sushi, and spaghetti.
じゃあ、これからみんなに質問をするよ。
僕は、ラーメンが好き。ピザも大好きだな。うーん、すしも大好きだよ。
じゃあ、カオリ、what food do you like?(何の食べ物が好き?)
カオリ:I like spaghetti. (私はスパゲティが好きです。)
ALT:じゃあ、どんな種類のスパゲティが好き?
カオリ:カルボナーラが好きです。
ALT:カルボナーラ! ほんとに(おいしいよね)!(カオリと握手)
What food do you like, タカマサ?
タカマサ:I like pizza. (僕はピザが好きです。)
お互いの好きなものを知り合うと、コミュニケーションが深まりますね。
外国語活動の中には、お互いに好きなものを伝え合ったり、得意なことを聞き合ったりする活動が、多く取り入れられています。