中2は中だるみしやすい!?どんな対策をすればよい?
- 学習
お子さまのこの1年間はいかがだったでしょうか?
中2になると、生活面では部活動や行事でより忙しくなり、学習面では難しい単元が増えてきます。メリハリをつけて何ごとにも全力でがんばってほしいものですが、新入生のような緊張感をもちにくく、中3のように受験を意識する機会も少なく、「中だるみしやすい学年」だといわれています。
そこで今回は、「中だるみ」対策のヒントになればよいなと思うことをお伝えします。
(勉強法アドバイザー 白鳥)
「内申点アップ」を意識するきっかけづくり
学年末に持ち帰ったお子さまの成績表をご覧になりましたか?
努力したところをほめてあげてくださいね。やる気につながります。
さて、受験に関わる内申点は都道府県によって扱いが異なりますが、中2の成績を内申点に含む県が多いようです。毎年、受験生から「内申点を上げるにはどうしたらよいですか」といった相談を受けますが、内申点を急に上げることは難しいものです。中2のうちから内申点アップを意識したほうがよいと感じています。
そこで、進級前にお子さまと「力を入れたい教科」や「家庭学習の時間」などを考えてみてはいかがでしょうか?
「得意な理科は5をキープする」
「平日は部活優先にしたいので土日の午前中を勉強時間にする」
など、お子さま自身で目標を立てられるとよいですね。
漠然と過ごすことを避けて成績に結びつけたいものです。
志望校探しで「がんばろう!」のきっかけづくり
この時期、卒業生の進学先の話がチラホラと聞こえてくることもありますよね。
春休み中にはお子さまと一緒に、気になる高校について調べてみたり身近な人の高校生活の話を聞いたりすることができるとよいなと思います。
夏ごろからは中3ではなくても参加できる説明会を開催する高校もあります。
お子さまがあこがれの高校を見つけられると、「○○高校へ進学したいから、がんばろう!」と、勉強への行動に移しやすくなるかと思います。
今の成績とギャップがあっても、中2の間は成績を気にし過ぎずに志望校選びをしやすいですよ。
「がんばろう」という気持ちになれるよう、応援してあげてくださいね。
「検定」で自信をつけるきっかけづくり
中1から検定に挑戦しているお子さまも多いかと思います。
ぜひ、英語や漢字などの資格・検定試験に挑戦してみてください。
まだ受検したことのないお子さまは中2のうちから挑戦することをおすすめします。
「入試で使える検定は3級からだから4級を受けるのはもったいない」
「勉強する時間がないから中3になってから受けようかな」
との声も聞こえてきますが、検定のための勉強は、時間の使い方を工夫する機会になりますし、何より実力アップと自信につながります。
また、中3になってから「受験勉強と検定のどちらを優先したらよいですか」という相談を受けますが、中3ですと内申点対策や受験勉強を優先させたほうがよい場合が多いです。
中3になる前の今だからこそ、検定に挑戦して自信をつけていけるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
接するのが難しい年頃なので、話をしてみても素っ気ない返事ばかりで「何も響いていないのでは……?」と感じることもあるかと思います。
ですが、「検定まであと1週間だね」「○○高校は部活動が楽しそうだよ」など、保護者からの声かけで気付けることもあります。受験学年ではないので焦る必要はありません。「少しだけでも響いてくれればよいかな?」くらいの気持ちできっかけづくりをしてみてください。
コミュニケーションを取って「中だるみの学年」ではなく「充実した学年」にしていきましょう。
白鳥ももこ
アドバイザー歴9年。
思春期真っただ中の中学生を勉強面からサポートしたいという思いがきっかけでアドバイザーに。子どもたちの気持ちに寄り添った回答を届けることを大切にしている。
座右の銘:強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
趣味:生き物の観察。1男1女の母。
- 学習