国立大学が目指す「グローカル」 その実態とは

国立大学が目指す「グローカル」 その実態とはグローバル人材というと「世界を股に掛けた大企業などの社員の話であって、地元で就職を考えている者には関係ない」と思ってはいないだろうか? しかし、今や全国どこでも、多少なりともグローバルな素養が求められる時代に入りつつある。その現状について、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に伺った。

 

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国立大学協会は2014(平成26)年12月、「地域と国の発展を支え、世界をリードする国立大学!!」と題する里見進会長(東北大学長)の声明を発表しました。ここでは国立大学「地域の文化・社会・経済を支える拠点」「社会・世界に開かれた学生の学びの場です!」などとアピールしています。第3次安倍内閣が「地方創生」を政権の最重要課題と位置付けるなか、高い能力を持って地域を活性化する人材の育成強化が不可欠であることは論をまたないでしょう。

 

また、今後の地方国立大学の在り方の一つとして「グローカルに」ということを挙げています。グローカルとはグローバル(地球規模)とローカル(地方)を合わせた造語で、グローバルな視点を持ってローカルの課題を考えるとともに、ローカルからグローバルへの発信を目指すものとして広く使われています。

 

下村博文文部科学相は2014(平成26)年12月の産業競争力会議のワーキンググループで、国立大学法人改革の一環として、グローバルに競争する世界水準の研究大学の形成を支援する「特定研究大学」(仮称)制度を創設する一方、各大学の機能強化を図るため、
(1)地域活性化・特定分野の重点支援を行う大学
(2)特定分野の重点支援を行う大学
(3)世界最高水準の教育研究の重点支援を行う大学
の3つの枠組みを設け、各大学が自ら選択した枠組みにより重点支援するとしています。これにより10年来の課題だった大学の「機能別分化」に弾みがつくものとみられます。

 

出典:地方国立大学は「グローカル」目指す? -ベネッセ教育情報サイト

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