「今日何したの?」はNG。親が子どもに言いがちな、避けたいフレーズ3
- 育児・子育て
子どもに対して良かれと思った声かけがマイナスに働いてしまうことがあります。ガミガミ言わなくても勉強する子に育てる! 家庭教育講座「かおりメソッド」を開講しているママプロジェクトJapan代表の岩田かおりさんに、どのような声かけがNGなのか具体的に聞きました。3つのNGワードに気をつけて、子どもが自ら話す内容に耳を傾けてみましょう。
子どもの帰宅早々「宿題しなさい!」はNG
親子で話をすることはとても大事なことです。しかし、保護者のかたの声かけ一つで子どもを萎縮させてしまうこともあります。そこで今回は子どもへの声かけNGワード3選をご紹介します。
子どもが家に帰ってきて早々、「宿題しなさい!」「何々したの?」と急かすように声をかけてはいませんか。子どもは外に出で気を張って疲れて、家に帰ってきます。自宅は子どもにとってホッとする充電場所。だから、まずは「おかえり」と出迎えて、子どもが自分から話をするまでおやつを食べたり「今日は寒かったね」と何気ない会話を楽しんだりするなど、ゆっくりした時間を過ごすようにしてください。
大人も家に帰ってきた瞬間に、「あれやって」「これやって」とまくしたてられたら、家に帰りたくなくなってしまいますよね。
会社でも同様で、出社早々「はい、パソコン開いて!」「この資料提出して!」と言われたら、いくらやる気を持っていても仕事をする気力が失せてしまいます。
大人が辛いことは、たいてい子どもも嫌なものです。まずは、お子さんの気持ちを受け止めて、話を聞く姿勢を持ってください。
「友だちできた?」は子どもへのプレッシャーにも
子どもが学校でどのように過ごしているのかは、保護者のかたが気になるポイントですよね。そんな心配からつい言ってしまいがちなのが、「友だちできた?」「みんなと仲良くしている?」などです。
こうした友だちができたかを確認することへの問いかけは、子どもへの圧力につながる可能性があります。
『一年生になったら』という童謡に「友だち100人できるかな」という歌詞もありますが、一般的に「友だちは多いほうがよい」という固定概念があるように思います。しかし、本当にそうでしょうか。多く友だちがいるよりも、1人でも深く付き合える子がいることのほうがよいケースもあるのではないでしょうか。
また、たとえ友だちがいなくても1人で楽しく遊べるならばそれでもいいと思いませんか。1人で本を読んだり折り紙をしたりすることが好きな子もいるものです。
友だちが少人数でも、友だちがいなくても、全く問題はありません。子どもが現状に苦しんでいるならばその言葉に耳を傾けてあげられるとよいですが、子ども自身が満足ならば、保護者のかたが心配する必要はありません。「友だちできた?」といった確認をするのではなく、本人がハッピーであればそれでよいと思うことが大切です。
「今日何したの?」と問い詰めない!
学校のことが気になると、「今日は何したの?」と子どもに質問してしまいがちです。しかし、この質問は大人でも回答に窮してしまうものではないでしょうか。
特別なイベントがあれば別ですが、会社から帰ってきて、「今日何したの?」と尋ねられてもうまく返せないと思うのです。このような質問をされ続けると、子どもは保護者に対して「うるさい」という印象を持ってしまいます。また、保護者もうまく答えられない子どもに対して「頼りない」という印象を抱いてしまいます。その結果、相互に不信感を持つ関係性に陥りやすいので注意が必要なのです。
子どもは話したいことがあれば、自分で語り出します。「聞いて! 聞いて!」や「こんなことがあったんだよ」と話し始めたら色々質問をして聞いていくとよいでしょう。
NGワードに気をつけて子どもの話を聞くことで、自然と親子での穏やかな会話が増えていきます。小さい頃からそのような関係性を築いていくことで、中学生や高校生の思春期に差し掛かっても必要な時には信頼して話をするようになっていきます。
子どもへのNGワード
- 1.宿題しなさい
- 2.友だちできた?
- 3.今日何したの?
まとめ & 実践 TIPS
親子の会話は大事ですが、声かけの内容によっては子どもを萎縮させてしまう可能性があります。1つは、帰宅早々「宿題しなさい!」。2つめは、「友だちできた?」。3つめは、「今日何したの?」。こうしたNGワードに気をつけて、ゆったりした雰囲気を作りながら、子どもが話したいことに耳を傾けることで、よい親子関係を築くことができ、子どもが思春期を迎えてもその関係性を維持していくことができるのです。
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