子どものしぐさは何かのサイン? 子どもの「まばたき」が気になる…これって?
私たちが日常的に行うまばたきというしぐさ。これ自体は無意識に行われるものですが、必要以上に回数が多いまばたき、ぎゅっと強い力で行われるまばたきについては、少し注意する必要があります。お子さまのまばたきに気になることがあるとき、どう対応するべきなのでしょうか。
不自然なまばたきでも、自分でやめることはできない
まばたきの回数が増えたり、強い力でぎゅっとまばだきをしてしまったりするのは、「チック」のひとつと考えられています。チックとは、本人の意志とは関係なく身体の一部が動いてしまうことで、幼児期を中心に子どもに多く見られる症状です。チックには、まばたき、首振り、肩すくめ、顔しかめなどがあり、症状もその原因もさまざま。子どもによってどのチックがあらわれやすいかは異なります。
チックの原因は精神的なものであると考えられているので、まずは子どもに何かしらのストレスがないかを検証してみましょう。
子どもにストレスがあるかどうか見極めるのは難しいことかもしれませんが、例えば、
・子どもと何げない話をしているときも、何かストレスがないか意識しながら話す。
・スキンシップが減っているようであれば、手をつなぐなどのスキンシップを増やす。
など気にしてあげることで、気づけることもあるはず。
注意することで行為そのものをやめさせようとしても、本人に身体を動かしている自覚がないため、やめることはできません。叱ってやめさせるのが最もよくないこと。あくまでもチックが発生した原因をつきとめ、解決することが重要です。
まばたきの場合は「きちんとまばたきができているか」もチェック
精神的不安がチックとしてあらわれる場合も多いのですが、まばたきに関してはもうひとつ疑うべきことがあります。それは、「一度一度のまばたきがしっかりできていない」という「瞬目不全」の可能性です。まばたきでしっかり目が閉じ切っていないために目が乾燥し、その乾燥を防ぐためにまばたきの回数が増えている場合があるのです。
ただ、まばたきの回数が多いということを確認するだけでなく、どんなまばたきになっているかという様子をしっかり見てみましょう。ある程度近くでビデオやスマホなどで動画を撮影し、スローモーションで見てみると最も確実です。このときは、まばたきを撮影するという目的を知らせず、遊びの一環として自然な姿を撮影してチェックしてみましょう。
瞬目不全かもしれないと思ったら、眼科を受診してみてください。結膜炎の違和感からまばたきをしていることもありますし、乾燥しているときには涙と同じ成分の目薬なども処方してもらえます。なにより、眼科医のほうが「正しいまばたきかどうか」を判断しやすいでしょう。
自宅では目を疲れさせないように生活をさせましょう。テレビを見すぎたり、長時間ゲームをしたりすることは避け、ときどき何分間か目を閉じて目を休めさせます。目に力を入れず、遠くの景色を眺めるのも、目の緊張をほぐすよい方法です。また、睡眠時間も十分に取るようにしましょう。冬場は加湿器で部屋の湿度を高めに設定します。湿度は50%程度がよいそうです。
数ヵ月まばたきが治まらないようであれば、眼科だけでなく小児科を受診してみましょう。心配にはなりますが、チックは子ども時代には珍しくはないこと。時間をかけて症状と向き合うことにより、将来まで症状をひっぱってしまうことや、再発を予防することもできます。「症状」とは言いますが、いわゆる病気とは違います。子どもの心のサインだと考え、わが子に合った解決法を探りながら、焦らずじっくり対応していきましょう。
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