「ちょっと待って」って何回言ってる? 子どもが待てるようになる効果的な言葉がけ

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「見て見て!」「ねぇ聞いて」とお子さまが言ってきた時。家事や仕事で忙しいと「ちょっと待って」と言ってしまいませんか? でも、なかなか待ってはくれないですよね。実は、「ちょっと待って」という言葉、子どもにはうまく伝わっていない可能性があるのです。

この記事のポイント

「ちょっと待って」は意味がない?!

子どもに「ちょっと待って」と言っても待ってくれないのはなぜなのでしょうか? それには、2つ理由があります。

1つは、「ちょっと」という言葉が曖昧だから。何分なのか、何秒なのか……「ちょっと」だけではよくわかりませんよね。待つ時間が具体的にわからないから待てないのかもしれません。また、子どもの思う「ちょっと」と、保護者のかたの思う「ちょっと」も違います。ほんの数秒でも、子どもにとっては待ったつもりかもしれません。

もう1つは、それがウソだと思っているから。「ちょっと待って」と言ったまま、結局一日が終わっていたこと、ありませんか? 「もう忘れているだろう」と思っても、子どもは案外覚えているもの。これが繰り返された結果、子どもは保護者のかたの言葉を信じられなくなっているのかもしれません。

どちらにしても、「ちょっと待って」というのは効果が薄い言葉。うまく伝わらない言葉を使ってイライラするよりは、もっと効果的に伝えた方がストレスも減るはずです。

具体的な時間を伝えよう! 音楽も効果的

子どもの「聞いて」「見て」に対する理想的な対応は、すぐに行動してあげること。手を止めて、お子さまの方を見て、しっかり話を聞いてあげるのが一番です。でも、忙しい中毎回そういった対応をするのは難しいでしょう。

そんな時は、待ってほしい時間を具体的に伝えてみてください。時間がわかるお子さまなら「あと5分待ってて」「30秒数えたら聞くね」と言えばわかりやすいでしょう。「この洗い物が終わったらね」「夕飯の後にゆっくりお話しよう」など、見通しが立つような伝え方もよいですね。これだけで、待ってくれる可能性が高くなります。

もし「それってどのくらい?」と聞いてくるお子さまの場合は、音楽を使うのがおすすめ。曲を流して、「この歌が終わったら行くね」「この曲が終わるまでダンスして待ってて」とお願いしてみましょう。これなら、待ち時間が楽しくなります。テレビなどを上手に使ってみてもよいですね。

言いっぱなしはダメ! 大人も約束を守ろう

子どもを待たせた時に気を付けなければならないのは、「言いっぱなしにしない」ということです。「~が終わったら聞くね」という約束をしたのであれば、きちんと守ってください。そうすれば、「待てばちゃんと話を聞いてくれる」と思えるので、次第に待つことができるようになるでしょう。

ただ、時間が経つとすでに別のことをしている時がありますよね。そんな時に「忘れてるからいいか」となかったことにするのはNG。「さっきの話聞かせて」と、蒸し返してでも約束を守ってあげましょう。待たせたぶん、しっかりと向き合って話を聞いてあげることが大切です。

まとめ & 実践 TIPS

伝えたいことがいっぱいあるから、子どもは「聞いて」「見て」と言ってきます。全部にすぐ答えるのはもちろん大変ですが、なるべく聞いてあげたいですね。大きくなれば、口数は減ってくるかもしれません。今のうちだけ、そして子どもの気持ちや様子を知ることができるチャンスとして、ゆっくり向き合う時間を作ってあげたいですね。

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