駄々をこねる子どものホンネは? 親が試すべき2つの「テッパン」対応法

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泣き叫んだり地団太を踏んだり、あげくの果てには地面に寝そべり「断固として譲らない」姿勢をアピールする子どもたち。駄々をこねる方法は子どもによりさまざまですが、とにかく保護者が大変なのは間違いありません。

そんな子どもの「駄々こね」は、状況によっていろんな理由があります。子どもの気持ちを尊重しつつ、心の成長につなげられる対応法をご紹介します。

この記事のポイント

駄々をこねる理由は? 行動の振り返りを

お子さまが駄々をこね始めるのは、自分の意思がしっかりと育ってくる2歳・3歳頃。見た目ではただ「わがままを言ってごねている」状況にしか見えませんが、その時々によって理由が違うこともあります。

保護者がとるべき行動は「駄々をこねさせないようにする」のではなく、「なぜ駄々こねにつながっているのか理由を考える」こと。体調不良が引き金になることもあるので、今朝や昨晩の様子など、振り返って気になる点がなかったか考えてみましょう。

いつもより食欲がなかった、朝起きたら目やにがついていた、などは体調不良時に起こりやすいので要注意です。子どもは自分で体調管理ができないので、不調でどうしようもないつらさが「駄々こね」につながっているのかもしれません。

【対応法1】目を見て話しを聞くべし

体調不良でつらくてどうしようもないお子さまに対し、理由も考えず「駄々をこねないの!」と叱ってしまうのは避けたいものです。もちろんそれが単なるわがままの駄々こねであっても、まずは理由を聞きましょう。

とはいえ、駄々こねがピークに達しているお子さまは話をすることすら難しいものです。「話を聞かせてくれる?」「じゃあ相談しようか」など、お子さまに合わせて聞き入れてもらいやすい声かけの工夫を。

■答えを与えるのではなく、一緒に考えられる声かけを

保護者の声かけとして注意したいのが、理由を聞いたつもりで「どうしたいか」だけ聞いてしまうことです。

・抱っこしてほしいの?
・お菓子がほしいの?

などは一見、理由を聞いているように見えて実は解決策を提示しているだけ。お子さまは「うん」と言いやすいのでその場はおさまりますが、原因の把握ができないので次に生かせません。駄々こねにつながる根本的な理由を探すのであれば、

・どこか痛いところがある?
・お腹が空いてきた?

などの声かけがベストです。

・抱っこしてほしいのは足が痛いから。靴が合わないのかもしれないし、歩き疲れたのかもしれないから、帰り道は抱っこと歩きを半分ずつ頑張ってみようか
・お菓子が欲しいと駄々をこねるのはお腹が空いているから。早くおうちに帰って美味しいご飯を食べようか

などにつながれば、お子さま自身も「こういうときは駄々をこねるんじゃなくて、こうすれば満足できるのか」と学んでいけるかもしれません。

【対応法2】「筋の通ったダメ」を貫くべし

ただし、ときにはNOと言わざるをえない駄々こねもあるでしょう。お友だちの家に毎日遊びに行きたい、もっとたくさんゲームや動画を見ていたいなど、相手に迷惑がかかったり生活リズムが崩れたりすることはきちんと「ダメ」を伝えましょう。

その際は分かるように理由を話すことが大切です。「毎日は遊べないよ。お友だちのママが大変だから・忙しくて時間がとれないから」「ゲームや動画は時間を決めて。夜ちゃんと寝られなくなるかもしれないし、そうなると明日がとってもつらいからね」など、大人の事情を交えてもOKなので、本音で説明を。

■保護者だって人間。だからこそ「気分」に気をつけよう

ここで注意したいのは、保護者の気分によって「ダメライン」が変わることです。昨日はよかったのに今日はダメ、などは保護者がお子さまを気分で振り回していることになりますが、意外と自分では気づきにくく、ブレた対応をしてしまう保護者は多いものです。

お子さまに「ダメ」を示すときは、まずきちんと説明できる筋の通った理由があるか確認を。保護者が気分でブレた対応をしてしまうと、お子さまはその行動が正しいと学んでしまうかもしれません。お子さまに「こうしてほしい」と思ったら、まずは保護者から率先してその行動をし、お手本になりましょう。

まとめ & 実践 TIPS

小さな子どもといえど、何かの行動をするのには理由があることがほとんどです。その理由や原因を察してあげられるのは、やはり毎日ずっと一緒にいる保護者。いろんな面で大変な育児中ですが、まずは「お子さまの話を聞く」ことからじっくりと取り組んでいきましょう。

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