やっててよかった! 「食事のお手伝い」には子どもの好き嫌い克服の効果も
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食事のお手伝い、お子さまにしてもらったことはありますか? 好きな子どもなら進んでやってくれますが、みんながそうはいきませんよね。また、「まだ小さいから」「忙しいから」という理由でさせていないかたもいるかと思います。でも、食事のお手伝いには嬉しい効果がたくさんあるのです。
食事のお手伝いで好き嫌いが減る?!
苦手なものを食べられるようにする方法は、味や見た目だけではありません。実は、気分も大事。そのために効果的なのがお手伝いです。
保育園などで調理体験を行うと、苦手なものを食べられる子どもがいます。特別なメニューでなくても、「自分で作った」というだけで口に入れることができるのです。たった一口だけだったとしても、苦手なものを食べられたという事実は自信になります。
もちろん、苦手なものを好きになることは難しいです。どうしても食べたくないものだってあります。でも、食べてみる一つのきっかけにはなるはず。小さくしたり味を工夫したり、好き嫌い克服のためにいろんな方法を試しているかた。もしやったことがなければ、一度苦手なものを一緒に調理してみてはいかがでしょうか?
小さい子どもでもできる食事のお手伝い
お手伝いというと難しい気がしますが、そんなことはありません。小さい子どもでもできる簡単なお手伝いもたくさんありますよ。
・野菜の下処理(皮むきやヘタ取り)
野菜の皮むきは子どもができる一番簡単なお手伝い。小さいお子さまでもできるのは、玉ねぎの皮むき。果物ならミカンやバナナがおすすめです。大きくなってきたら、ピーラーを使ってにんじんや大根の皮むきにもチャレンジしてみましょう。
皮むき以外にも、野菜の下処理はたくさんあります。
・ミニトマトのヘタを取る
・ピーマンの種を取る
・キャベツやレタスをちぎる
・キノコを指で割く
・じゃがいもなどを洗う
野菜だけでもこんなにたくさんのお手伝いがあります。指を舐めたりすることが心配なら、生食OKのものを使うとよいでしょう。
・卵の調理
卵の調理で一番簡単なのはゆで卵の殻むき。指先も使って集中して作業することができます。サラダやラーメンなどのトッピングに使う時に、ぜひ手伝ってもらいましょう。
また、大きくなってきたら生卵を割るお手伝いをしてもらってもよいでしょう。力加減や割り方など、非常に難しいものですが、それだけ達成感があります。卵を溶いてもらうのもよいですね。
・包んだり巻いたりする
みんなでワイワイできるお手伝いもあります。それが、餃子や春巻き、巻きずしなどの調理です。包んだり巻いたり、お休みの日などで時間に余裕がある時にぜひやってみましょう。ただし、肉などの生ものを扱う場合は、口に入れないように気を付けましょう。
いびつな形になっても、自分で作ったということが大事。食べる時も「これ私が巻いたんだ」「〇〇ちゃんが包んだ餃子食べようかな」と会話も盛り上がるでしょう。
・食器を並べたり料理を盛り付けたりする
調理自体に関わらないお手伝いもあります。食器や箸を机に並べたり、おかずを運んだりするだけでも、立派な食事のお手伝い。サラダやご飯を盛ってみるのもよいですね。
お手伝いをしてくれたら「ありがとう」とお礼を言ってあげてください。嬉しい気持ちで食事をすれば、それだけ食べる意欲もアップするでしょう。
他にもお手伝いはいっぱい! 「危ないから」と避けずにチャレンジしよう
先ほど挙げたお手伝いはほんの一部。他にはこんなものもあります。
- 買い物に行ってカゴに食材を入れてもらう
- 柔らかい食材を包丁で切る
- 魚の骨抜きをする
- 袋に入れた浅漬けを揉む
- 電子レンジや炊飯器のボタンを押す
簡単なものから難しいものまで、食事のお手伝いはたくさん。危険なものも、大人がしっかりサポートしてあげればチャレンジすることができます。特に、調理は経験することで上達していくもの。お約束をしっかりして、小さいころからちょっとずつ経験していけるとよいかもしれませんね。
まとめ & 実践 TIPS
好き嫌いを克服できる可能性もあるお手伝い。指先の力や調理方法の習得、作ってくれた人への感謝など、いろんな力も育てることができます。ぜひ、たくさん経験させてあげたいですよね。
もちろん、無理強いはしなくてよいですし、毎日する必要もありません。子どもがやる気のある時、保護者のかたの余裕がある時に、ちょっとずつやってみましょう。もしかすると、大きくなってから進んで家事を手伝ってくれるようになるかもしれません。
出典:ベネッセ教育情報サイト「子どもの料理の手伝いは「将来への種まき」の感覚で」
https://benesse.jp/kosodate/201808/20180810-1.html
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