祖父母手帳を知っていますか? 姑の介入を好意だけ受け取れるお役立ちアイテム
- 育児・子育て
育児に関する知識や方針の違いから、嫁・姑間の仲にヒビが入ることがありますが、そのギャップを埋めるのに役立つのが祖父母手帳です。
祖父母手帳は、昔の育児と今の育児の違いについて、「その当時はなぜ、良いとされてきたのか」「今の育児はどうしてそういう方針なのか」を含めて解説してくれる小冊子です。
自治体が発行していることもありますが、住んでいる自治体で発行していなくてもPDFでダウンロードできるものや市販されている書籍もあります。
この記事では、子どもに関わる全ての世代が気持ちよく子育てするためのアイテム、祖父母手帳についてご紹介します。
祖父母手帳は角が立たないように意見するのに役立つ
祖父母が子育てに手を貸してくれると助かることが多いですが、「今はそんなことしないのに」という育児論を語られて困ってしまうこともありますよね。
祖父母としては可愛い孫のことを思ってやってくれているだけに、頭ごなしに否定するのは気が引ける人も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが祖父母手帳です。祖父母手帳は、昔の育児と今の育児を比較しながら、祖父母とも一緒に育つ子どもが気持ちよく育てるように工夫された冊子です。
祖父母世代と子育て世代の育児に関する世代間ギャップを埋めることができます。
祖父母手帳にある育児ギャップ例
- ・無理に断乳する必要はない
- ・授乳は赤ちゃんが欲しがったらあげていい
- ・箸やスプーンの共有はしない
- ・おむつ外しは子どものペースに合わせて
- ・歩行器はあくまでもおもちゃ
そういうことだったのか! 姑の育児方法に理解が深まる
祖父母手帳は、子育てに関わる祖父母世代だけが読むものではありません。古い育児方法と今の育児方法が「どうしてそういう手法が良いとされていたのか」を含めて書かれているので、現役世代が読んでも学びがあります。
たとえば、姑が言ってくれてはいるものの「今はやらない育児のあれこれ」についての根拠がわかるので、「どうしてそんなことを言ってくるのかわからなかったけれど、そういうことだったのか」という発見があるのです。
姑と育児ギャップで対立するとどうしても「姑の考え方が古くて悪い」と思い込んでしまいがちですが、誤解をとき、嫁・姑の関係を良好にする道具としても役立つことでしょう。
家庭内や訪問時のルール決めは話し合って決めて
祖父母手帳である程度のギャップが埋められたとしても、祖父母手帳に掲載されていないことについては一緒に育児に携わる保護者同士で話し合う必要があります。
たとえば、子どもにおやつを与える際に市販品を与えるのかどうかや、してはいけないとされていることを子どもがした場合の叱り方など、祖父母と同居している・していないに関わらず共通認識を作っておいた方が、保護者の関わり方に統一感が出るので子どもの混乱を防げます。
まとめ & 実践 TIPS
子どもを大切に育てたいという気持ちは一緒なのに、育児に関する常識が違うばかりにすれ違ってしまうのは悲しいですよね。
祖父母手帳は、育児の世代間ギャップを埋めるのに役立つ小冊子です。子育てに関わる人が一緒に読んで共通認識を作り、育児に関わる全ての人が気持ちよくなれる環境作りをしていきたいですね。
出典:ベネッセ教育情報サイト 親子関係・反抗期 祖父母との関係
URL https://benesse.jp/contents/ikuji/resistance/sohubo/index.html
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